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「あ、ここで降りますー」
と言って、降ろしてもらったのは目のつく中で一番大きなビル。
所々壊れた街並みを眺めながら、飛距離が圧倒的に伸びるライフルを組み立てる。
どうするかな、とため息を吐いた時、一際大きな音が響いて倒壊が始める。
…みっけた、校長先生。
クレーン重機の先に、巨大な鉄球をつけたものを操っている。
倒壊がさらなる倒壊を呼び、最終的に倒れたビルの下には芦戸ちゃんと上鳴くんが。
芦戸さんの個性はなんでも溶かす『酸』。
そして上鳴くんの個性は、『帯電』。
「…こんな感じで、いいか」
適当に作戦を立て、手榴弾を二つ投げる。
順当に交換をすれば、先ほどまで彼等がいた場所が大きく爆発した。
「ぅわぁあああ、瓦礫が…っ」
「マジかよぉぉおおお…っ」
ぎゅっと二人して目を瞑っている…が、瓦礫が落ちてこないことに恐る恐る目を開けた。
そして、私が目の前にいることに驚く。
軽く私の役目と、先ほど立てた作戦を話す。
彼等にそれを補完してもらい、お互いに同意を得た。
「でもよ、あそこまでどうやって、」
「コレと、私の個性で」
ガチャ、とライフルを見せればたちまち目を見開く彼。
「打てんの！？」
「打てます」
ライフルのスコープを除き、指をかける。
背後に立つ二人から、唾を嚥下する音が聞こえてきた。
「さ、反撃だ」
パァン、と音がした瞬間二人の手を持ち交換する。
視界が変わり、斜め下に例の重機。
私は上鳴くんから手を離して、銃を撃つ。
「行って、電気くんッ！」
重機の元へと彼がたどり着いたことを確認して、宙に一発銃を撃ち、交換する。
地面が遠ざかり、遥か下で放電しているのが見えた。
「っしゃあああ……！！」
彼の声が収まった時、銃を構える。
そして今度は、操縦席部分に向かって一発放つ。
繋いだままだった左手を離して、叫ぶ。
「行ってらっしゃい、三奈ちゃん…！」
「任せろーッ！」
元気いっぱいな声が遠のく。
ドロリとあっという間に金属を溶かす彼女の個性。
…うん、行けそうだ。
そう確信を持った瞬間、身体を包む浮遊感。
慌てて、銃を構え直した。
「…っ、ぁ」
ガチッと引き金を引いても弾丸はでない。
弾切れだと、もう一丁に手を伸ばす…が、どうやら間に合わなそうだ。
それでもと手を伸ばしたとき、指先に銃の冷たい感触が伝わった。
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
