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．
「…疲れた」
目の前に山ほど広がる食事。
心なしかツヤツヤと輝きを放つそれに、私は顔を引きつらせた。
私、運動の後は食べられない派なんだけど…。
目の前の口田くんも、右隣の轟くんも物凄い勢いで食事を取っている。
体全体を支配する疲労感に、お漬物を摘んだ箸を置いた。
この後は入浴で就寝だ。
プッシーキャッツさん達はお昼までに合宿施設に着くようなことを言っていた。
…が、蓋を開けてみれば日も暮れそうな時間で。
皆大なり小なり個性の使いすぎによる疲労が溜まっていた。
「…A、食わねぇのか？」
「ぅ、…食べないと行けないのはわかってるんだけどね」
「食えねぇのか」
「主食は…遠慮したいかな」
目の前にこんもり盛られた白米を見てゲンナリする。
たしかに胃は空っぽで何か食べ物を寄越せと今にも腹の虫も唸りそうだが…口に入れる気力がない。
けど、せっかく好意で作られた食事を残すことも忍びない。
「せめてこんくらいは食え」
ひょいと取られたお椀。
目の前に空になったそれが置かれ、二口ほどの白米が戻ってくる。
驚いて隣を見れば、白米が入ったお椀を片手に持った轟くんが笑ってこっちを見ていた。
「あ、りがとう」
「おぅ。食えるもんは食っとけよ」
「…うん」
優しさに打ち震えながら、食事を再開する。
ふと視界に映った小さな影に、少し考える。
洸汰くんと紹介された少年…チョコレートを一方的に押し付けてしまった子だ。
彼は、友好的に接した緑谷くんの急所を攻撃し、ヒーローの存在を否定した。
あぁ、また一波乱ありそうだなぁ。
そう思うのは、緑谷くんの反応といかにも訳ありげな少年の存在。
主人公である彼が気にかけているのだ、きっと何かが起こる得る…と考えていて損はないだろう。
「…ごちそうさまでした」
思考を巡らしつつ、食事を終える。
轟くんに感謝の言葉も忘れない。
食器を持っていき洗って置いておいた。
「Aさん！一緒にお風呂に行きましょう！」
「じゃ、用意に戻ろうか」
わくわくと目を輝かせて声を掛けてきた百ちゃん。
皆と一緒にお風呂に入るのが楽しみだと、合宿が始まる前にも言っていた。
酷く嬉しそうに笑う彼女と服の用意をしていれば、皆も順に戻ってくる。
「じゃ、お風呂行こうか」
…若干の懸念があるんだけど…。
峰田くんとか。
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
