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…うーん、視線が痛いなぁ。


講評をさらっと流し、俊足で訓練ルームを出て行ったオールマイト先生。

ぞろぞろとそれを追うように帰って行くクラスメイト達。

私も、流れるように足を踏み出しているわけだが。


あー、そう!

轟くん!の視線がジリジリと背中を焦がしていた。

…いや、べつにまた名前を忘れそうになったとかじゃないよ。


言い訳じみた言葉を心の中で吐いているうちに、更衣室についた。

ドアが閉まり、痛いほどの視線も消える。

ふっと、肩の力を抜いた。


「Aちゃん!模擬戦すごかったね!」

「そ、そうー?ありがとう…」


ふわふわほんわかしたお茶子ちゃんをみて、ますます気が抜ける。

制服に着替え、彼女の熱弁を聴きながら教室に戻った。

緑谷くんは、やはり保健室で治療を受けているようでまだ戻っていない。


大丈夫かな。

細胞が腫れ上がる…というか壊死の一歩手前って感じだったし。

アレ、なんとか『書き換え』て上げられないかな。


そんなことをぼんやりと思っていた。

しかし、次の授業開始5分前のチャイムが鳴り、用意をしようとふと視線を上げる。

バチッと、音がするほど目があったのは…やっぱり轟くん。


え、目が合っても逸らさないスタイル!?

強い…轟くんのメンタル強い…!


心の中で動揺はしても、顔には出さずにさり気なくそらす。

それでもまだ感じる視線に戦慄する。

というか、彼が右斜め前からジッと振り返って見ているからどう足掻いても前を向くと視界に入る。


「…や、八百万…さん」


タスケテーと心の中で叫びつつ、目の前の彼女を呼ぶ。

しかし、彼女は轟くんに突っ込むこともなくパチンと両手を合わせた。


「そうでしたわ!先ほども言おうとしていたのですけれど、私の事…百と呼んでくださらない?」

「も、百ちゃん…?私もAでいいけど…」


タスケテー!

というテレパシーは伝わらず、彼女は少し頰を染めて嬉しそうに笑った。


「はい!ではAさんと呼ばせていただきますわ!」

「うん…あはは……はは…」

「うふふっ」


私とは比べものにならないほど軽やかに、そして優雅に微笑んだ彼女はくるりと前を向く。

優等生な彼女は、授業開始に向けて備えているのだ。


…ああ、まだ見ている。

そんなに負けたのが気に食わないの…?

轟くんは、爆豪くんタイプなの?


そう思っていても口には出せない私は鳥です…チキンです…。

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びだくおん - 25のところ相澤先生のセリフ『礼』が『例』になっていると思いますよ〜 (2018年9月26日 20時) (レス) id: 928f36eedf (このIDを非表示/違反報告)
裕貴雛@きょーたん(プロフ) - 突然すみません。こいつ何言ってんだと思うかもしれませんが書きます。replaceという単語が書き換えるという意味でで出てきてるのですがreplaceの方が一般的に置き換えるの意味の方が強いです。また、exchangeは商品やお金に対して使うのでchangeをオススメします。 (2018年7月11日 4時) (レス) id: 630a80e8a5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すっごく面白いです!!!!これから少しずつわかってくるであろう真実にドキドキします!誰落ちかも楽しみです〜!更新楽しみにしてます! (2018年6月28日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
ユニ(プロフ) - 紹介文の漢字が英雄になっています!間違ってたらすみません。 (2018年6月24日 18時) (レス) id: dff716be10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2018年6月21日 2時

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