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「本当にお邪魔しました！」
「ごめんなさいね、ロクなもの作ってあげられなくて」
「いえ、すごく美味しかったです」
「またいつでも来てね！こんな息子でよければ仲良くしてやって！」
夕食を食べ終わり、お母様と喋っていればあっという間に9時を回ってしまった。
人に翻弄され言い返せない爆豪くんは早々見られるものじゃなかったのでおもしろかった。
「何ボケっと突っ立ってんのよ勝己！さっさと用意して送って来なさいこのバカ！」
やはりスパァンと良い音がする手をひらひらと振られて、玄関から見送られた。
家へと歩き出した私の隣には、酷く剥れた爆豪くんがいる。
「そんなに遠くないのに悪いね」
「…おー」
「いいお母様だね」
今度は返事はなかった。
私の言葉に否定を返さないということは…そういうことだろう。
お父様は出張でしばらく帰ってこれないそうだ。
「ごめんね、気を使わせちゃって」
ふーん、と軽く私の身の上話を流してくれた爆豪くん。
表面上は気にしていなくても、やはり心に引っかかることはあったんだろう。
だからきっと、多少強引でも夕食をとりにこさせたのだと思う。
「うっせぇよ、依怙贔屓女」
…あ、一周回ってまた依怙贔屓になっちゃった。
もうそろそろマンションが見えてくる、というところで私は試しにいってみる。
「私の名前はA Aなんだけど」
「…あ？」
「依怙贔屓女でも、鈍間女でも、不憫女でも、喧噪女でも、猫被り女でもないんだけどなー」
今日だけで呼ばれたあだ名を羅列しながら歩く。
凶悪な目つきで睨んでくる彼に、笑った。
「…A」
「なんだい、爆豪くん？」
「んでもねぇよ…！！」
舌打ちの後、低く小さく零した私の苗字。
ガーッとまた怒った彼は、きっちりとマンションのドアの前まで私を送って帰っていった。
「…爆豪くんのお母さん、快活美人だったな」
あったかい緑茶を飲みながら、満たされた胃袋を撫でる。
食事も美味しかったし、というか人の作った家庭料理を食べたのが久しぶりで。
胃袋が満たされるよりも前に、そっちで胸が一杯になってしまった。
私は自分が思っていたよりも、人との接触に飢えていたのかもしれない。
そんな自己分析をしつつ、あと二週間ばかりに迫った体育祭への対策を考えるのだった。
ちなみに、翌日から爆豪くんは購入したスニーカーを履いて来ました。
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びだくおん - 25のところ相澤先生のセリフ『礼』が『例』になっていると思いますよ〜 (2018年9月26日 20時) (
レス) id: 928f36eedf (このIDを非表示/違反報告)
裕貴雛@きょーたん(プロフ) - 突然すみません。こいつ何言ってんだと思うかもしれませんが書きます。replaceという単語が書き換えるという意味でで出てきてるのですがreplaceの方が一般的に置き換えるの意味の方が強いです。また、exchangeは商品やお金に対して使うのでchangeをオススメします。 (2018年7月11日 4時) (レス) id: 630a80e8a5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すっごく面白いです！！！！これから少しずつわかってくるであろう真実にドキドキします！誰落ちかも楽しみです〜！更新楽しみにしてます！ (2018年6月28日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
ユニ(プロフ) - 紹介文の漢字が英雄になっています！間違ってたらすみません。 (2018年6月24日 18時) (レス) id: dff716be10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年6月21日 2時
