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「おい、依怙贔屓女」
廊下で助けてもらった週の金曜日、目の前には爆豪くん。
その目は不敵に輝いている。
遠くでなぜかお茶子ちゃんの悲鳴が聞こえてきた。
先ほど音を立てて机の上に落とされた彼のカバンは、私への催促だろう。
恐らく、先日の奢るという宣言のもの。
「…銀行寄ってもいい？」
「おー、早よしろや」
と、いうか依怙贔屓女とはなんだろうか。
まさか、八木先生の治療で授業を不定期に抜けているからだろうか。
「…人混み凄いな」
「敵情視察だろ」
私がカバンを持ったのをみて歩き出した爆豪くん。
教室の前には、廊下さえも埋め尽くす大量の人。
しかし、彼は意にも返さず人混みの前に立つ。
私はその後ろをついて行くだけだ。
「そんなことしたって意味ねぇから…退けモブ共…！」
…うっわぁ、なんつーセリフ。
そう思ったのは私だけじゃない。
彼の後ろに立っていた飯田くん、緑谷くんにお茶子ちゃんの顔が酷いことになっている。
「噂のA組、どんなものかと見に来たが…ずいぶん偉そうだな」
幻滅する、と言って前に出て来たのは青味がかった紫色の髪の男の子。
そして、ニュートラルに目つきの悪い爆豪くんに負けず大胆不敵な宣戦布告。
さらにB組だと名乗る男の子も声を上げた…が。
「上にあがりゃ、関係ねぇ」
その一言で一蹴してしまう爆豪くん。
人混みも関係なく突っ切って行く。
クラス内では、一理あると納得させられた子もいるようだ。
「いいね、実にシンプル」
「おっせぇぞ、依怙贔屓女ァ…！」
ふむ、と頷いた時爆豪くんの怒鳴り声が聞こえて来た。
ハッと我に返って、人混みを通る。
「ごめんなさい、通してくださーい」
そう謝りつつ、押し押され彼の方へと向かう。
もう少しで抜けられる、と思った拍子に強く波に押される。
「…大丈夫か、」
個性を使おう、と思った次の瞬間にグッと腕を引かれた。
やっとの事で抜けられた時、腕を掴んでいたのが轟くんだということに気づく。
「助かったよ、ありがとう」
「…爆豪と、どっか行くのか」
「うん。ちょっとした約束がね」
そうか、と頷いた轟くんが腕を離す。
もう一度お礼を言って、今にもキレそうな爆豪くんの下へと急ぐ。
「この鈍間女が…！」
「…爆豪くんって独特なあだ名つけるよね」
そんな軽口を叩きながら彼の横につき、今にも爆発しそうな形相の彼に思わず笑った。
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びだくおん - 25のところ相澤先生のセリフ『礼』が『例』になっていると思いますよ〜 (2018年9月26日 20時) (
レス) id: 928f36eedf (このIDを非表示/違反報告)
裕貴雛@きょーたん(プロフ) - 突然すみません。こいつ何言ってんだと思うかもしれませんが書きます。replaceという単語が書き換えるという意味でで出てきてるのですがreplaceの方が一般的に置き換えるの意味の方が強いです。また、exchangeは商品やお金に対して使うのでchangeをオススメします。 (2018年7月11日 4時) (レス) id: 630a80e8a5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すっごく面白いです！！！！これから少しずつわかってくるであろう真実にドキドキします！誰落ちかも楽しみです〜！更新楽しみにしてます！ (2018年6月28日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
ユニ(プロフ) - 紹介文の漢字が英雄になっています！間違ってたらすみません。 (2018年6月24日 18時) (レス) id: dff716be10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年6月21日 2時
