会長 324 ページ4
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「…っど、うする…？」
「んー、ど、しよっか…！」
次々と飛んで来る鎖を避け続けているが、これではキリがない
スッと伊吹に視線を向ける
こちらに頷き返したのをみて、復讐者に向け一直線に走り出す
…凍れッ
身体のあちこちに鎖が掠るのを感じつつ、復讐者に蹴りを入れた
しかし、黒い炎の中に消える復讐者
その気配は私の背後に現れた
「…ッ今」
それを狙い八雲くんが短剣で風を作り出し、攻撃する
視界の端に黒い炎が現れたのを見て、手を伸ばす
「ビアンカ、アルトッ…！」
僕の身体から二つの光が放たれる
復讐者に突っ込んで行ったのはビアンカ、敵の足止めだ
アルトは黒い炎に触れるべく、白い身体を滑り込ませる
「…ッ、！？」
その時、ドクリと身体の中に流れ込むナニカ
ドス黒くて、苦々しくて、吐き気を誘うものが身体を巡る
…黒い、炎…っ！
息苦しさに顔を歪めた時、身体が引っ張られる
抗えようもないその炎は私の身を包む
「…A！？」
僕の名を呼ぶ伊吹の声に答える間も無く視界が傾く
身体を満たす黒い炎に吐き気を催し、平衡感覚が狂う
この空間から…出たい…ッ
そう願った時、急に視界が開ける
目の前には復讐者の背があった
反射的に、ビアンカで足元を凍らせる
「…っは、ぁ…はっ…」
それを確認し、尚も力を込め氷で浸食していく
首元まで完全に凍ったことを確認し、地面に崩れ落ちた
「…A、大丈夫…っ！？」
「…っは、だい、じょぶ」
未だ整わない息にイラつきながら、目の前で固まったその姿をにらんだ
震える足で無理矢理立ち上がる
そして復讐者の正面へと回った
「…な、コイツ……死んで、る…？」
凍った体は直立のままに、氷に支えられてない首はガックリと重力に従っていた
恐る恐る首元の脈を図るも、鼓動は聞こえない
「死ぬほどのダメージは与えてないのに、なんで…」
呆然とそう呟いた時、鼻をつくのは腐臭
それは、目の前にいる復讐者が発しているものだ
…まるで、ゾンビ
そう思い手を下ろした時、ゼェゼェ…と微かな吐息が聞こえる
パッと視線をあげれば、苦しそうに喘ぐ復讐者がいた
「ほ、のお…を…よ、こせ…」
「…炎、をよこせ…？」
途切れ途切れの要求に伊吹が首を傾げた
仕切りに、炎をと呟く復讐者の声は確実に弱まっていく
このまま放置すれば、死に行くのは火を見るよりも明らかだった
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楓＠悠生(プロフ) - 続編ありがとうございます！とても面白いです！体調に気を付けながら更新頑張ってください！ (2018年3月27日 8時) (
レス) id: 3fbf89f8a3 (このIDを非表示/違反報告)
しめじ(プロフ) - 続編おめでとうございます！^^*リボーンとの展開ワクワクしています！更新待ってます！！ (2018年3月9日 18時) (レス) id: 9de7d0b324 (このIDを非表示/違反報告)
フューズ - 続編おめでとうございます！！会長と八雲君の活躍を楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2017年8月5日 11時) (レス) id: 533c8db921 (このIDを非表示/違反報告)
かさかさスライム - 続編おめっとさん（＾ω＾）更新ファイトですぞ！ (2017年7月31日 20時) (レス) id: 1f085f3530 (このIDを非表示/違反報告)
バイパー(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!これからも応援しています!!頑張ってください!!! (2017年7月31日 20時) (レス) id: 9e0fe0a3ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2017年7月31日 19時
