会長 320 ページ40
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ティリリ…
生徒会室にけたたましく鳴り響くバトルウォッチ
自分以外誰もいないことにホッとした時、無機質な声が流れる
『バトル開始1分前です』
時計を除き見れば、10分が表示されている
つまり、バトル時間は10分間
…さあ、どう皆が動くか
『バトル開始です。制限時間は10分』
カウントがゼロになり、開始を告げられた直後に体に振動が伝わる
下の階でどうやら暴れているのだろう
恭弥か、綱吉君たちか…それとも別のどこかか
放課したのはかなり前だから、生徒はほぼ残っていないだろう
教師も大体は帰り始めたはずだから…
そう考えつつも椅子からは立ち上がらない
時計の時間は刻一刻と減っていく
下の階から聞こえる地響きは止まず、白熱しているのだろう
「…校庭の方でも何かやってる」
煙が立ち込め、窓から入ってきた風は火薬の匂いを運んできた
きっと今、並盛町を中心に、多くの人間が闘っているのだろう
昨日のお茶会でリボーンが言っていたように
アルコバレーノの皆も、ディーノさんも白蘭たちも、骸達も八雲君たちも、ユニとアリアのファミリーも、ザン兄達も…もちろん綱吉君達も
あんなに強い人たちだから、きっとぶつかり合えばタダでは済まない
下手したら命のやり取りでさえしているのかもしれない
ティリリ…
『戦闘終了』
開始の時と同じ音が鳴り響いた
僕は静かに目を開いて、椅子から立ち上がる
「決めた」
そう呟いて、手を左腕に伸ばす
そして『生徒会会長』という小豆色の腕章を器用に外した
腕章を机に置き、仕上がった書類を手に持つ
「会長、何がどうなって…！？」
生徒会室を出ようとしたとき、焦ったような表情を浮かべた燕羅が入ってくる
きっと、地響きのようなこの音に危機を感じ取ったのだろう
今は部活動をやっている時間帯なので、練習着を着て汗塗れだった
珍しいな、燕羅が
そう思っていれば、内海と萌梨ちゃんも一生懸命走ってくる
皆、その顔にはこの事態への恐怖が少し映し出されていた
そんな彼等に僕は笑って、書類を手渡した
「皆、あとは頼む」
きっと僕の言った言葉をとっさに理解できなかったのだろう
彼等は呆然としたまま立ち尽くしている
それを見て苦笑を浮かべながら、その横を通り過ぎた
「……会長…？」
内海の困惑した声を聞こえなかったふりをして
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バイパー(プロフ) - 会長が会長がぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!これからも頑張ってください!! (2017年5月26日 21時) (
レス) id: 9e0fe0a3ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴(プロフ) - あぁぁぁぁぁぁぁ会長ぉぉ！お客様！お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんかぁぁぁ！？ (2017年4月23日 22時) (レス) id: 87903ff8ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆにおん(プロフ) - 文才すごくありますね！！面白いです！頑張ってください (2017年4月17日 19時) (レス) id: 357fba11b9 (このIDを非表示/違反報告)
沢優@蝸牛更新だぜ★(プロフ) - やっぱり面白いです！なぜそんなに文才があるのか…俺も見習いたいですよ…!!更新頑張ってください！ (2017年3月26日 15時) (レス) id: 5a14bd1f6f (このIDを非表示/違反報告)
桐枝(プロフ) - とってもとっても面白いです！ (2017年2月11日 22時) (レス) id: a0cd7a23ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2016年12月15日 20時
