会長 318 ページ38
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「ほほほっ、こんにちはA様」
いつものように会長としての仕事をこなしていた時、スッと目の前に何かが降り立つ
それに向かって反射的に手を振るった
「は、ハハッ…A様、私でございます。尾道でございますヒヒッ」
「…貴方は普通に姿を表せないようで」
「生徒会室の場所を忘れてしまいまして、少々探させていただきましたヘヘッ」
足を磔にされた彼はたらりと冷や汗を一筋流して頭をかく
自らを笑い上戸だといっていた通り、笑みは溢れたままだが
「…で、何か用でも？」
「ああ、そうでしたそうでした。A様、代理の方は？」
確認が取れていないのでと首をかしげる尾道
それに動じることもなく、僕はまた一つ判子を書類に押し当てる
「いないけど？」
「ほほっ？私は代理を立てることとルールを説明した筈でしたが…」
「いないよ」
答えの変わらぬ私に焦りを覚えたのだろう
彼はさらに深く首をかしげる
「アルコバレーノのウォッチも、ボスウォッチも、バトルウォッチ全て僕が持つ」
「…それでは戦闘メンバーが居りませんよ。アルコバレーノは戦えないのですから…フフッ」
「チェッカーフェイスが心配しているのはおしゃぶりが壊れること」
黒い巾着を取り出して中身を取り出す
それは、順々に七色を帯びた光を放ちながら、キラキラと雪の結晶を振らせる
「なら、壊れなければいい。それに僕は"次期"のアルコバレーノも任されるんだろう？」
「……いえいえ、その可能性をなくすのが代理戦ですからほほほほ」
「いや、無いね。僕を逃さないと言ったのは君達だよ」
ニッコリと彼に笑いかければ彼はわたわたと何かジェスチャーをした後に顎に手を当てた
そして何やら数秒唸った後、自分には決められないと思ったのか、
「至急チェッカーフェイス様に確認して参ります、ヒヒヒッ」
そう言い残して消えた
足元に刺さっていたダーツの事はもう忘れていたのだろう
スーツの切れ端がダーツに引っかかり、頼りなさげに揺れていた
…ちょっと無茶振りが過ぎたかな
彼が消えてから数十分
ふと浮かんできた思いに首を捻った時、ふっと目の前に現れる人型
反射的に手を振るいそうになったのを我慢し、視線を上げる
「ハハハッ、特別という事でチェッカーフェイス様がお許しになられましたよ」
「まあ、僕一人なんだから勝率は低い。ちゃんと次期もこなして見せるから大目に見てよ」
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バイパー(プロフ) - 会長が会長がぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!これからも頑張ってください!! (2017年5月26日 21時) (
レス) id: 9e0fe0a3ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴(プロフ) - あぁぁぁぁぁぁぁ会長ぉぉ！お客様！お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんかぁぁぁ！？ (2017年4月23日 22時) (レス) id: 87903ff8ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆにおん(プロフ) - 文才すごくありますね！！面白いです！頑張ってください (2017年4月17日 19時) (レス) id: 357fba11b9 (このIDを非表示/違反報告)
沢優@蝸牛更新だぜ★(プロフ) - やっぱり面白いです！なぜそんなに文才があるのか…俺も見習いたいですよ…!!更新頑張ってください！ (2017年3月26日 15時) (レス) id: 5a14bd1f6f (このIDを非表示/違反報告)
桐枝(プロフ) - とってもとっても面白いです！ (2017年2月11日 22時) (レス) id: a0cd7a23ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2016年12月15日 20時
