会長 312 ページ32
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あの不安はこのことだったのだろうかと、今になって思う
目の前で申し訳なさそうに悲しそうに笑う優しそうなおばあさんはフランの祖母で
ここにいないフランは私のことを＿＿＿＿＿＿
「お、ぼえて…ない…？」
ベットの上で目を覚ませば、綱吉くん達はすでに日本に帰ったと言われ
10日間以上眠り続けた私に残されていたのはリボーンの置き手紙
そこには、おしゃぶりの泉という場所があるから指定の日に行けと書いてあった
どうしようかと迷ったが、フランの故郷に近いと9代目の使い人に教えられ行くことにした
肩は全くもって上がらず粉砕骨折で、完治は最短で8ヶ月
その他は輸血でどうにか補ってくれたらしいが、もちろん激しい運動は無理
だが晴れの炎の力で復活して、向かったおしゃぶりの泉にはラルとユニ、そしてリボーンを除いたアルコバレーノが揃っていた
未来での記憶を介し会っていたので、再会という方が近いかもしれない
リボーンの指示通り今回、シモンとの戦いでわかったおしゃぶりのことについて情報を渡す
そして暫くそのことについての考察などを交えて話した
また近々会おうと友好関係を軽く結び、ボンゴレの情報機関からもらった地図を見つつフランの家を目指す
それなりに離れた場所であったが、暗くなる前についた
かなりの田舎であるようで、周りは家を隠すように木々で覆われている
「あらあら…今日はお客さんが多いわねぇ」
そう言って快く迎えてくれたのは、フランの祖母
会いにきたということと、日本にいたことを話せば、
「あなた…フランのよく言っていた『A』さんかしら？」
そう尋ねられた
おばあさんに話してくれたのかという嬉しさを出さないように頷けば、彼女は哀愁を纏わせる
どうしたのかと首を傾げれば、彼女は冷たい紅茶を私の前に出して言った
「…あの子、最近チーズの角に頭をぶつけて…記憶を失ってしまったのよ」
…いやまて
色々突っ込みたいところが多すぎる
初めは冗談かと思ったが、彼女は目を伏せた
私はそこで真実なのだと悟る
「…そ、うですか」
自分の心の中に問いかける
これで、良かったんじゃないのかと
骸へのトラウマも
血を浴びた記憶も
魘される原因も
全て、消えて
あの子が泣くことなく、明るい日の当たる道を歩けるのだったら
「フランに…私のことは何も、言わないでくれませんか？」
……こういうしか、ないじゃないか
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バイパー(プロフ) - 会長が会長がぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!これからも頑張ってください!! (2017年5月26日 21時) (
レス) id: 9e0fe0a3ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴(プロフ) - あぁぁぁぁぁぁぁ会長ぉぉ！お客様！お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんかぁぁぁ！？ (2017年4月23日 22時) (レス) id: 87903ff8ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆにおん(プロフ) - 文才すごくありますね！！面白いです！頑張ってください (2017年4月17日 19時) (レス) id: 357fba11b9 (このIDを非表示/違反報告)
沢優@蝸牛更新だぜ★(プロフ) - やっぱり面白いです！なぜそんなに文才があるのか…俺も見習いたいですよ…!!更新頑張ってください！ (2017年3月26日 15時) (レス) id: 5a14bd1f6f (このIDを非表示/違反報告)
桐枝(プロフ) - とってもとっても面白いです！ (2017年2月11日 22時) (レス) id: a0cd7a23ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2016年12月15日 20時
