会長 304 ページ24
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「なぜ、そこまでされてもまだDを…っ」
「『なぜかしらね？…私も、彼の気持ちが少しわかるからかも、しれないわ』」
ふっと優しい笑みを彼女が浮かべた時、強い風が吹く
それは、綱吉くんによる攻撃から離れたものだった
不意打ちに緩む拘束の隙を突き、八雲くんの身体であるはずの物を突き飛ばす
「…っは、また首を絞められるのとか…勘弁してほしい」
そう呟いた時、ふらりと立つ影
それは未だにヴェントさんの姿を保っていた
どうやって戦うかと構えた時、視界に綱吉くんが伏せている姿が映る
「…本当に雪なら、貴女もこうするでしょ？」
「『！…Dの邪魔はさせないわ…ッ』」
目の前に立ちふさがる彼女をかわし、彼の元へと走る
Dの髪に掴まれる綱吉くんに手を伸ばした
…間に合え…ッ
そう心の中で叫び彼の体を左腕で抱える
その瞬間右肩に衝撃が走り、彼を抱えたまま数メートル宙を舞う
「…ッぁ"、」
何回転かしつつ、止まったのはいいがDの拳を受け止めた肩は使い物にならないと一瞬で悟れるほどの痛みを私に与える
「…か、いちょ…、」
「ッぁ"、ぁあ"……！」
「フ…右肩はもう粉々になってしまったようですねぇ」
「…んなの、言われなくても…っ、分かるわ！」
綱吉くんは寝かせたまま、身体を起こす
痛いなんていう言葉じゃ足りない身体は、もうどこか麻痺してしまったように起き上がれてしまう
頑張れよ、私
今立たなきゃ誰がコイツ殺んだよ
なんのための雪だ
「何か異様な雰囲気を感じると思えば…ヴェント。貴女だったのですね」
「『…D、私は』」
「全くどいつもこいつも…邪魔で仕方がない」
こちらを嘲笑うように見るDに、唯一動く左腕を構えた
瞬時に、空気が揺らぐ
目の前に現れたのは残像
反射的に受け止めようと手を伸ばしたが、あまりの強さに弾かれる
「ヌフ…早く退かなくては死んでしまいますよ…？」
「…ッ誰が、退くか…！」
左脚を前に蹴り出す
片手で受け止められてしまったが、それでいい
「…ッ凍れ…！」
「おや…これはこれは…」
瞬時に足先から凍りつくD
しかし、他の能力ですぐに破られる
一歩距離を取ろうとした時、動かぬ右腕を捻り上げられた
「＿＿ッ、ぁ"あ"あ"ぁ"…！！！」
声にならない絶叫が響き渡る
目の前が白くなり、バチバチと頭の中が弾けた
「…ッA！」
クロームの声が、聞こえた気がした
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バイパー(プロフ) - 会長が会長がぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!これからも頑張ってください!! (2017年5月26日 21時) (
レス) id: 9e0fe0a3ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴(プロフ) - あぁぁぁぁぁぁぁ会長ぉぉ！お客様！お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんかぁぁぁ！？ (2017年4月23日 22時) (レス) id: 87903ff8ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆにおん(プロフ) - 文才すごくありますね！！面白いです！頑張ってください (2017年4月17日 19時) (レス) id: 357fba11b9 (このIDを非表示/違反報告)
沢優@蝸牛更新だぜ★(プロフ) - やっぱり面白いです！なぜそんなに文才があるのか…俺も見習いたいですよ…!!更新頑張ってください！ (2017年3月26日 15時) (レス) id: 5a14bd1f6f (このIDを非表示/違反報告)
桐枝(プロフ) - とってもとっても面白いです！ (2017年2月11日 22時) (レス) id: a0cd7a23ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2016年12月15日 20時
