会長 207 ページ8
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「…っん、」
身体を押さえつけられるような力に抗うように膝を着いた
地味に痛い膝を気遣いつつ立ち上がり、辺りを見渡す
「超高層ビル群のド真ん中！！」
誰かがそう叫んだ通り、そこはもう並盛の神社ではなくビルの立ち並ぶフィールド
今の日本の技術では、到底実現できないであろう光景だった
「何度もあっているような気がするけど、僕と会うのは初めてかい？綱吉くん」
にっこりと胡散臭い笑みを湛える白蘭と、その守護者であろう人間が5人
どれも派手な装いに、目がチカチカする
「でたー！白蘭と真六弔花！！」
綱吉くんの声がシンとした空気によく響く
これだけの高層ビル群地帯なら、騒がしいはずだが既に人払は住んでいるようだ
初めからチョイス用に作られたから、なのか、文字通り無理矢理人払をしたのかは定かではないが
「ようやく、キミに会えたね。Aちゃん」
コツコツと、こちらにブーツを鳴らしながら歩いてくる白蘭
それに合わせ、私も綱吉くんの団体から離れるように前に出た
…何か仕掛けられたら、嫌だしね
「第一印象通り、胡散臭いね」
「ハハッ、酷いなあ」
1メートルも距離がない位置で、どちらともなく立ち止まる
背後からは、心配の声がちらほらと聞こえてきた
「やっぱり、僕とキミは似てるよ」
「…似てないよ」
顔に上辺だけの笑みを浮かべれば、スッと手を取られる
動揺を悟られないようになすがままにされ、どういった行動を取るのかを静観した
「いいね、ほんと。キミが欲しいよ」
ちゅ、とはめられたシルバーの雪のリングに口付ける白蘭
綱吉くんの叫び声が聞こえてきて、白蘭の後ろにいる水色の髪の女の子に睨まれる
「残念だけど…私は、綱吉くんの守護者だからね」
スッと手を引き抜こうとした時、グイと腕が引っ張られる
腰に手が回され、顎を持ち上げられる
「じゃあこうしよう。僕が勝ったら綱吉くんからキミを貰うね」
ジッと三白眼に浮かぶ紫の瞳を見返せば、返されたのは胡散臭い笑み
読めない表情と、見上げている所為で痛む首筋にイラつく
「…条件次第、と言ったところかな」
そう言って密着している身体を離すために、力を入れて胸を思いっきり押した
緩んだ腕からひらりと抜け、にっこりと笑う
白蘭は、ひどく嬉しそうに笑ってまたしても、いった
「やっぱり、キミと僕は似てるね」
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コアラ - ここで言うのもなんですけど、お風呂の回主人公のあざを作者忘れてますよね〜 (2017年7月2日 5時) (
レス) id: 09b6c4131f (このIDを非表示/違反報告)
金魚ばち(プロフ) - ザン兄に抱きしめられたい。そして作者様のような語彙力が欲しい。 (2016年9月4日 9時) (レス) id: c9325c6a31 (このIDを非表示/違反報告)
@まーく(プロフ) - 更新きた！！やっぱり会長はカッコイイですね惚れる(*´∀｀*)これからも頑張ってください！！ (2016年8月16日 13時) (レス) id: 8711a4e48e (このIDを非表示/違反報告)
主人公って性格最高だわ!!@沢優(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます!!更新頑張ってください！ (2016年7月19日 17時) (レス) id: 7489f80356 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしてます！更新頑張って下さい！応援してます！！ (2016年7月5日 0時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2016年2月19日 23時
