会長 236 ページ37
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「ま、見破られちゃう前でよかったよ。それにしても君はもの好きだな、綱吉クン」
クスリと意味深に笑った白蘭は、綱吉くんに視線を向ける
そして、周りを見渡して嘲笑うように言う
「骸君にXANXUS君、かつて君の命を消そうとした輩を従えてるなんて…正気の沙汰じゃ無い」
「おいカス…言っておくが俺は沢田に、」
ひやりと背が一気に冷え込む
無い力を絞り、ザン兄の腕から抜け出せばカッと光る彼の手元
それは白蘭に向かって放たれる
「従っちゃいねぇ」
間髪入れずに骸の笑い声が降って湧く
彼の手元にある指輪が光り、霧とともに何かを構成していった
「僕の言動や行動を額面通り受け取るのは、無知な生娘か愚かな少年だけかと思いましたがまさかマフィアと一括りにされるとは…」
心外です、その一言と共に武器の塊が白蘭に飛ぶ
しかし、その攻撃も軽い金属音で弾け飛び白蘭の高笑いが聞こえてきた
「みんな、ガス欠だよね」
効いた様子も無い、傷ひとつ見られないその姿に焦燥に駆られてしまうのは止められなかった
綱吉くんはザン兄たちを片手で制す
そして一歩前に出た
「なんで今頃ここに寄ったかわかるかい？綱吉くん。やっと準備ができたからさ、心と身体のね」
「オレはとっくに出来てるぜ」
そう吐き捨てた綱吉くんは一瞬で白蘭に回し蹴りを仕掛ける
その見えないほどの速さに目を見開いた
圧倒的な強さで白蘭を制すかと思ったが、炎の勢いをつけた拳が白蘭の指一本で止められる
そして、その人差し指で綱吉くんの身体は地面へと打ち付けられてしまう
「これくらいで参ってもらっちゃ困るよ、まだGHOSTが吸収した炎の1割も使っていないんだから」
白蘭は楽しそうに無邪気な笑顔を浮かべて両手を広げる
まるで演説でもするかのように
「もー、Aちゃんが言ってただろ？GHOSTの吸収した炎はぜーんぶ僕の中にあるのさ」
そう言い切った後、白蘭の背から真っ白な羽が現れる
パチパチと弾けるのは、吸収しきれなかった炎なのか、7色に光っていた
「他人の炎を触れることなく間接的に移動することなど聞いたことが無い！！」
「ハハハ、GHOSTは他人じゃ無いからね」
ディーノさんの疑問に、満面の笑みで答える白蘭を見上げる
純白の翼はとても綺麗だった
しかし、とても人間だとは思えないその姿に悪寒が人知れず走る
天使などとは言えないほど、白蘭の顔は歪んでいた
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コアラ - ここで言うのもなんですけど、お風呂の回主人公のあざを作者忘れてますよね〜 (2017年7月2日 5時) (
レス) id: 09b6c4131f (このIDを非表示/違反報告)
金魚ばち(プロフ) - ザン兄に抱きしめられたい。そして作者様のような語彙力が欲しい。 (2016年9月4日 9時) (レス) id: c9325c6a31 (このIDを非表示/違反報告)
@まーく(プロフ) - 更新きた！！やっぱり会長はカッコイイですね惚れる(*´∀｀*)これからも頑張ってください！！ (2016年8月16日 13時) (レス) id: 8711a4e48e (このIDを非表示/違反報告)
主人公って性格最高だわ!!@沢優(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます!!更新頑張ってください！ (2016年7月19日 17時) (レス) id: 7489f80356 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしてます！更新頑張って下さい！応援してます！！ (2016年7月5日 0時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2016年2月19日 23時
