会長 224 ページ25
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気分的にも軽くなった身体
それに内心笑みを零しながら堅苦しいスーツを着替える
深いインディゴのパーカーを羽織り、黒いスキニーのパンツを履く
足元は動きやすいレモンイエローのスニーカーを突っかける
腕は肘下まで捲り、腰には銃と匣の収納できるホルスター
おしゃぶりの巾着もそこに引っ掛ければ、逃亡準備はバッチリだ
「…行くか」
当てがわれていた部屋を出ようとした時、大きな爆発音が鳴り響く
慌てて外へと出れば、驚愕に顔を歪ませる綱吉くんたちがいる
彼等にも、予想外らしい
敵襲！？
辺りを瞬時に見渡した時、より近くで大きな爆発が起きる
皆の視線がそちらに集まる中、現れたのは、
「バーローみっけたぜ、ユニ様」
鋭くこちらを睨むのは、私が手を凍らせたザクロ
嵐の炎は激しく燃え上り、アジトの通路を倒壊させていく
戦慄するこちらに、特に何をする訳でもなく悠々と欠伸して見せた彼は文字通り余裕があるのだろう
そんな敵の様子に、冷や汗が頬を伝う
瞬時に頭に血を昇らせた獄寺くんを止めたのは、スクアーロ
「そろそろ一人でゆっくり静かにひっそり暴れてぇーんだぁ！！」
すでに攻撃されている炎を相殺するスクアーロはブチ切れている
それに妙な納得をした綱吉くんたちは駆け出した
私は、ザクロをジッと睨みつけてからスクアーロに一歩近づいた
「何やってやがる！テメェもさっさと…！」
「勿論逃げるよ。でもその前にコレ、渡しとくから」
ヴァリアーの真っ黒な衣装のポケットに小ぶりの瓶を投げ入れる
疑問の視線を真っ向から受けとめ、敵には聞こえぬよう囁いた
「死にそうになったら噛み砕いて飲んで。…スクアーロが死んだら、ザン兄に顔向けできない」
そう言い捨てて、言い返される前に綱吉くんたちの背を追った
私ができることは、これぐらいしかないのだ
スクアーロもわかっているのだろう
彼だけでは、真六弔花を倒せないことを
…どうか、無事で
祈るようにグッと目をつむり、走るスピードを上げた
迷いを振り切るように、ボンゴレのアジトから足を踏み出す
私を待っていたのだろう、先に走り出していた彼等は足を止めてこちらを見ていた
「…行こう、早く」
これからどこへ向かうかを話し合っていたのだろう
それに参加しつつ、時折視線をアジトへと向けてしまうのは止められなかった
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コアラ - ここで言うのもなんですけど、お風呂の回主人公のあざを作者忘れてますよね〜 (2017年7月2日 5時) (
レス) id: 09b6c4131f (このIDを非表示/違反報告)
金魚ばち(プロフ) - ザン兄に抱きしめられたい。そして作者様のような語彙力が欲しい。 (2016年9月4日 9時) (レス) id: c9325c6a31 (このIDを非表示/違反報告)
@まーく(プロフ) - 更新きた！！やっぱり会長はカッコイイですね惚れる(*´∀｀*)これからも頑張ってください！！ (2016年8月16日 13時) (レス) id: 8711a4e48e (このIDを非表示/違反報告)
主人公って性格最高だわ!!@沢優(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます!!更新頑張ってください！ (2016年7月19日 17時) (レス) id: 7489f80356 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしてます！更新頑張って下さい！応援してます！！ (2016年7月5日 0時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2016年2月19日 23時
