会長 201 ページ1
．
「随分と良い表情して戻ってきたなぁ…」
「まだまだこれからだけどな」
「相変わらず厳しいな、リボーンは」
修行の進行度を確認するために集められた場所で、リボーンと二人で話す
その内容は、綱吉くんについてだ
京子に真実を伝えるためとビアンキにハメられた綱吉くんを見送ったのは何時間か前の事
…後で京子の話も聞かないとな
「まあ、京子のおかげで匣の事についてもヒントを得たらしいから、ダメツナにしちゃあ良い方だ」
「スパルタ過ぎるのも考えもんだな」
「お前みてーに甘過ぎんのも考えもんだがな」
遠回しに甘ちゃんだって言われてるのか、これは
ため息をひとつ吐けば、ドアからディーノさんとジャンニーニさんが入ってきた
その後から雪崩れ込むように笹川や獄寺くん達も集まる
「ディーノさん！！」
ドアが前触れもなく開き、そこに立っていたのは僕らのボスである綱吉くんだった
匣の事も自信がありげに笑っているので、もうそろそろ彼の匣兵器の本当の姿を見ることもできるだろう
『ラン』
弾むような音が室内に響き渡る
同じ音が何度も跳ねるように繰り返し繰り返し同じテンポで流れた
そして次に、パッと電源のついた巨大スクリーン
そこには一昔前のパックンというゲームのキャラらしき物がいくつも流れ出てくる
「何者かに回線をジャックされてます！！」
ジャンニーニさんの焦った声に触発されるように、流れる音がだんだんと多くなる
それとともに画像に映されるパックンの量が増えていく
『ランランランランラーン』
『ビャクラン』
ばひゅーん、という間抜けな音とともにスクリーンいっぱいに映ったのは白蘭がデフォルメ化されているアニメーション
思わずイラッとした僕が手に持っているペットボトルが、グシャリと音を立てる
『どう？面白かったかい？』
次に映ったのは、相変わらず胡散臭い笑みを浮かべた白蘭と特大のパフェ
そして僕が思ったのは、このパフェを見たら10年前のフランはどんな可愛い反応をしてくれるのかという事
『やっほーAちゃん。会いたかったよ〜』
「…僕は別に会いたくなかったよ」
『まーたまたそんなこと言っちゃって…僕はちゃんとわかってるからね？』
ニコッと擬音語でも付きそうな笑顔を、正直ぶん殴ってやりたいと思う
きっと、そんな僕も見越しているのだろうこの男は紫色の瞳で僕らを見ていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 837人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コアラ - ここで言うのもなんですけど、お風呂の回主人公のあざを作者忘れてますよね〜 (2017年7月2日 5時) (
レス) id: 09b6c4131f (このIDを非表示/違反報告)
金魚ばち(プロフ) - ザン兄に抱きしめられたい。そして作者様のような語彙力が欲しい。 (2016年9月4日 9時) (レス) id: c9325c6a31 (このIDを非表示/違反報告)
@まーく(プロフ) - 更新きた！！やっぱり会長はカッコイイですね惚れる(*´∀｀*)これからも頑張ってください！！ (2016年8月16日 13時) (レス) id: 8711a4e48e (このIDを非表示/違反報告)
主人公って性格最高だわ!!@沢優(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます!!更新頑張ってください！ (2016年7月19日 17時) (レス) id: 7489f80356 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしてます！更新頑張って下さい！応援してます！！ (2016年7月5日 0時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2016年2月19日 23時
