【REBORN！】危険です、会長！

会長 44 ページ4

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「クフフ…中々やりますね」


「…さっさと倒れてくれないかな？」


それは無理ですとにこやかに言うパイナップルを睨みつける

認めたくないが、圧倒的に僕の方が不利な状況にある


…ダーツの在庫は大丈夫だけど、動きが鈍くなってるな


また新しくダーツを手に持って構える

背中を伝う汗が不快で、思わず顔をしかめる


「…もうそろそろですかね」


パイナップルが、急にそう呟く

そして、こちらにゆっくりと笑みを向けた


…ヤバイな、殺されるかも


ブワッと冷や汗が出て、思わず後ずさってしまう

半端な量ではない殺気に、頰が引き攣った


「さぁ、お遊びはもう終わりですよ」


緊迫した空気が流れた


…こうなったら、コッチから


そう思って、二本のダーツを投げる

パイナップルは何事も無いかの様に避け、こちらに突っ込んでくる

そして、武器を下から振り上げてきたので、身体を逸らす

そのまま、片手を床についてもう片方の手を振り抜いた


サクッ


何かが刺さる音

…いや、何かがではない…僕の投げたダーツが刺さる音だ


「こんなもの、刺さったところで…！？」


グラリと傾くパイナップルの身体

それを見ながら、僕はゆっくりと立ち上がる


「何を…した？」


「強力な睡眠剤。ダーツは当たってもダメージがないだろう？…普通のだったらね」


しかも、即効性の物だ


「フランの場所、教えてくれる？」


クッと悔しそうな表情をしたパイナップル

しかし次の瞬間、パイナップルが消えた


ガッッ


「ッグ…！」


頭に強い打撃が打ち込まれ、身体が吹っ飛ぶ

脱力しきった身体は受け身さえ取れずに、床に打ち付けられた


「…な、んで…」


手を床につきながら起き上がろうとする僕の視界に入った、パイナップルの靴

次の瞬間、腹部に衝撃が入る


「何故無事だと問いたいのですか？…それは、幻覚だったからですよ」


腹を蹴り上げられ、身体がまたしても勝手に飛ぶ

今度はそれなりに受け身を取れたからいいものの、そこら辺にあるガラスの破片の所為で傷だらけだ


「僕も気になることがあります…貴方はそれなりに喧嘩がお強いでしょう？なぜランキングに入ってなかったのか…」


「…普段、っから…喧嘩、しないか、らね」


笑みを浮かべて起き上がろうとする

しかし、武器の先で右のこめかみを殴られる


…ヤバい


痛みで意識も朦朧としてきた時…



「A…？」

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