会長 56 ページ16
．
「会長…会長！！」
「ん…？」
目が醒める
重い瞼を瞬きながら、ぼーっとする頭を左右に振って覚醒させた
目の前にいるのは、眉を下げた綱吉くんと心なしか不安そうなフラン
「ああ、気を失ってたのか…」
「A！大丈夫じゃないじゃないですかー！！」
時計を見てみると、僕がここに来てから10分ほどしか経っていなかった
つまり、そこまで僕は長い時間気を失っていたわけではないらしい
…結構、なんか色々あったんだけど
「…大丈夫になったよ、フラン」
「ぶー、なんですかそれー」
「雪のリングは…どこに？」
右手を見てみても、付いていなかったのであたりを見回す
そうすれば、リボーンが箱に入れたまま持ってきた
「…大丈夫なのか？」
「ああ、全然平気。むしろ好調」
そう言って指輪を手にとって、右手の中指にはめる
夢の中とは違って、凍ったりはしなかった
…取り敢えず、使えるのは凍結だけだったな
すぐに行かないと…
「綱吉くん、リボーン…頼みがあるんだ」
座っていた体制から立ち上がって、綱吉くんをみる
何故か構えはじめた綱吉くんに思わず苦笑してしまった
「そんなに構えなくていいよ、ちょっと＿＿＿」
そういいながら、フランを自分の方へ引き寄せた
「＿＿＿フラン、預かってくれない？」
「「え？」」
声が被ったのは、綱吉くんとフラン
ディーノさんはもうどこかへ行ってしまったようだ
リボーンは何も言わずに、こちらをじっと見ている
「A？なんでですか！？ミー何かしたんですか？」
「ううん、違うんだ」
目に涙を溜めたフランは僕の制服にしがみつく
そんなフランの頭を撫でながら、否定してやればどこかホッとしたような雰囲気を出した
「…僕、明日からちょっと…出かけてくる」
どこに、とは言わずに告げれば、綱吉くんが頭を抱えて叫ぶ
「えー！？10日後に敵が来ちゃうのにー！？」
「だから、絶対…10日以内には帰る。それまでフランをお願いしたいんだ」
…僕がこれから行こうとしているのは、死ぬ可能性がある所
フランを連れてくるわけにはいかない
「フラン、お願い…しばらく綱吉くんの所にいてくれないか？」
フランは、俯いて顔を上げない
しかし、とても小さい声で言う
「絶対、絶対…帰ってきてくださいー」
「ありがとう、フラン」
そう言って、誰にも気付かれないようにポケットの中にあるおしゃぶりを握った
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ぬこぬこ(プロフ) - 実は公式でも雪の守護者っているんですよー(´・ω・｀)ゲームのオリキャラですけどね特に気にしてる訳でもないんですけど豆知識的な感じで (2019年4月4日 2時) (
レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
ボカオタ - ザンザスちょいエロ///ヤッベェ鼻血出ちゃいそうです////← (2015年4月26日 20時) (レス) id: 87ece292d1 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ジョウオウ蜂さん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2015年4月26日 19時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
ジョウオウ蜂 - この作品大好きです！主人公とザンザスとの関係が気になりました。これからも更新頑張ってください☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2015年4月26日 17時) (レス) id: 4c8760ff86 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 、と考えたりするんじゃないかなという妄想です。友達、の件は確かに性急すぎたかもしれませんね。言うならば…了平的思考とでも言っておきましょうか…まあ、この辺で納得していただければ幸いです。ご指摘感謝いたします。 (2015年4月26日 0時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年3月30日 23時
