会長 53 ページ13
．
どこだ、ここ？
目を開けてみても、閉じてみても真っ暗な空間
腿の裏と背中に何か触れているようなので、僕は多分座っているんだろう
「やあ、A Aくん…いや、さんの方がいいかな？」
急に声が聞こえてきたと思ったら、パッとスポットライトのような物がつく
それに照らされているのは、中世を思わせるような真っ白なコートとシルクハット
そして極め付けに白い目元だけの仮面
…怪しすぎるわぁ
「貴方は…誰ですか？」
会ったことも見たことさえもない
そんな人物に隠している性別がばれたんだ、警戒しておいて損はない
「おっと…そんなに警戒しなくて良いんだが」
「…無理ですね、ここはどこです？」
そう問えば、仮面の下の目が細められたような気がした
「私はチェッカーフェイス、そしてここは私の精神世界のようなものだ」
「君には悪いが、強制的に精神を引っ張ってきた」
よくわからないね、でもまあ話を聞いておこう
「…それで、私に何かようでも？」
「ああ、キミには…雪のアルコバレーノになってもらおうと思ってね」
アルコバレーノ…？
「そうだな…晴れのアルコバレーノリボーンは元気かい？」
「リボーンと知り合いなんですか？」
「知り合いも何も…赤ん坊の姿にしたのは私だからね」
…は？
目の前の変な人はおかしな事ばかりを言う
しかし、嘘を言っているようにも見えない
ごく普通で、当たり前だというようにそう言うチェッカーフェイスさん
「さあ、キミに雪のおしゃぶりを授けよう」
「いや、怪し過ぎていらないんですが…」
チェッカーフェイスの右手に握られているのは、真っ白なおしゃぶり
「リボーンと…同じ？」
アルコバレーノとやらになるには、そのおしゃぶりが必要
そして、それを持つと…赤ん坊になる…？
「いや、赤ん坊になるのは遠慮します」
「ああ、キミは赤ん坊にはならない。まだ、候補の様なものだ」
「雪はとても珍しくてね、この機会を逃す手はない…今期・次期雪のアルコバレーノ」
無理矢理白いおしゃぶりを持たされ、思わず顔を歪めてしまう
「この世界を維持する為だ…引受けてもらおう」
「ほぼ無理矢理ですよね」
そういったが、チェッカーフェイスさんは私を無視して、背を向ける
そして、持っていた杖で床を叩いた
その瞬間真っ暗だった世界は白く染まり、私の意識も白く染めていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬこぬこ(プロフ) - 実は公式でも雪の守護者っているんですよー(´・ω・｀)ゲームのオリキャラですけどね特に気にしてる訳でもないんですけど豆知識的な感じで (2019年4月4日 2時) (
レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
ボカオタ - ザンザスちょいエロ///ヤッベェ鼻血出ちゃいそうです////← (2015年4月26日 20時) (レス) id: 87ece292d1 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ジョウオウ蜂さん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2015年4月26日 19時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
ジョウオウ蜂 - この作品大好きです！主人公とザンザスとの関係が気になりました。これからも更新頑張ってください☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2015年4月26日 17時) (レス) id: 4c8760ff86 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 、と考えたりするんじゃないかなという妄想です。友達、の件は確かに性急すぎたかもしれませんね。言うならば…了平的思考とでも言っておきましょうか…まあ、この辺で納得していただければ幸いです。ご指摘感謝いたします。 (2015年4月26日 0時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年3月30日 23時
