episode…79 ページ5
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……広いね、とてつもなく
白蘭に抱えられて、白い部屋をでて移動し続けること、早5分
結構なスピードで歩いているというのに、一向に着く気配は無い
白蘭の後ろにいる入江も、何も言わずに黙々と歩いているだけ
…きっと私がなぜこんなに早く来たかを考えている事だろう
これによって、今後どんな影響を受けるかという事も
勝手に来て悪いとは思うけど、後悔はしていない
いつ綱吉さんがこちらに来るかを入江に聴き出さないといけない
でも、それを白蘭の聞かれないところで…やらないとか
取り敢えず私が出来ることは、白蘭を油断させる事
涙目を継続している私は、怯えたように白蘭を見上げる
前世の漫画で見ていた時と同じ顔で笑う彼は、何を思って私に胡蝶蘭を渡したのだろう
…骸は、やっぱり復讐者の…
柔らかく微笑む骸の顔を思い出す
大丈夫、彼は…絶対に
脱獄だって出来るし、きっと…会いに行ける
私は、今出来るべきことをやるしかないんだ
そう言い聞かせて、自分を保った
近くに、味方がいない
綱吉さんが、クロームが、犬が、千種が、京子が、兄さんが…骸がいない
なんて、心細いんだろう
伝ってきた涙を拭った
これは、嘘泣きだ
私が天才的な女優だから、嘘泣きが上手なだけなんだ
そう思って、歪んだ視界を必死に拭い続けた＿＿＿＿＿＿
ガチャリと入った部屋
私は黒い革張りのソファに座らされ、白蘭は近くにあるデスクの椅子に座った
入江はすぐに給湯室へと消える
「正チャーン、僕マシマロもよろしくね〜」
「わかってます」
そう言って戻ってきた入江が持っていたのは、三つの紅茶とマシュマロの袋
その内のふたカップを私の目の前に起き、もうひとカップは白蘭のデスクへマシュマロの袋もだ
「ありがとね〜」
「いえ、これも僕の仕事なので」
入江は、私の座っている前に座り、私と向き合う体制をとる
手にはバインダーを持っていて、何かを記入する準備も整っているようだ
「さぁ〜て、色々聴きたいなぁ。」
にっこりと私に笑いかける白蘭に俯く
「でもさぁ、その前に＿＿＿＿＿＿」
「＿＿＿＿＿＿その演技、やめてね」
…バレてたー
語尾に音符をつけて話す白蘭だが、目は笑っていない
私は、観念して顔を上げる
口角を上げて、笑いながら…
「…バレちゃったらしょうがないね。君達は誰？」
知らないふりは続行する
目の前の入江は目を見開いて驚いていた
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BLACK(プロフ) - すっごく面白かったです！骸との絡みとお話の続きが気になります！更新お願いします！ (2021年8月17日 0時) (
レス) id: 5fa5486c5f (このIDを非表示/違反報告)
雪雛 - お身体大丈夫ですか？？体調管理もお気をつけてください。更新待ってます！ (2018年8月7日 20時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
はまよう(プロフ) - リボーンの夢小説で一番好きな作品です！ お体に気をつけてください！もしよければ更新待ってます(//∇//) (2018年5月2日 9時) (レス) id: 6acd6d9c40 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - お身体に気おつけて更新頑張ってください！ (2018年3月28日 11時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
闇の道化師(プロフ) - 退院…出来ましたか？辛いですよね…入院って…これからも応援しているので、気が向いたら更新してくれると嬉しいです。 (2017年5月4日 9時) (レス) id: a4c5ed2f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年3月13日 18時
