episode…94 ページ21
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「もういいの？」
ご飯が余っちゃってんじゃん、なんて言う白蘭は私の様子を伺ってる
「もう、いいよ。伝えたい事は伝えたから」
そう言って、ユニのいた部屋を出る
ユニの目には、光が無かった
…でも、ちゃんと避難してるしね
「ふぅーん…」
つまらなそうな表情をしている白蘭は、きっと頭の中でいろいろな可能性を考えているだろう
もしかしたら、私は匣を使って何かをしたかもしれないとまで考えているかも
…まあ、もうそろそろ抜け出すからいいけど
明日、正一くんが日本に発つ
私は、それについて行こうと思っている
ちなみに、正一くんにさえ言っていない
あーあ…楽しみだな
無意識に、口角が上がる
それに気づいても、私は下げようとは思わなかった
「…Aちゃん、お昼ご飯食べよっか〜」
「今食べたばかりなんだけど」
「そういう釣れない事言わないでさ、Aちゃんは甘い物でも食べてて〜」
それ、強制じゃん
腕を取られて、白蘭の部屋まで引っ張られる
ガチャリと開けられたドアの中には、幻騎士
またしても睨まれる私
…あー、面倒臭い
「幻チャン、ちょうどいいところに来たね。僕の昼食とAちゃんになにか甘い物でも持ってきてよ」
「了解しました」
一礼して出て行くときも、一睨み
それを見て、思わずため息を吐いてしまった
「幻チャンはね、器が小さいからしょうがないんだよ」
「それ、本人の前で言ったりしてないよね？」
「当たり前、小さいからこそ扱い易いんだよね」
語尾に音符でも付いていそうなほど上機嫌で恐ろしいことをいう白蘭
ソファに腰を下ろして組んだ足の上に頬杖をついた
…部屋に戻りたい
このままここにいると、私の企んでいることがバレそうで、正直怖い
けれど、白蘭は私の企んでいることでさえ楽しんでいる節がある
今回、ユニに会う事を許したのだって、裏がありそうだ
もしかしたら、本当に盗聴器でも仕掛けていたかもれない
「で、Aちゃん、時の完全なる力は手に入れたのかな？」
ほら、こうやって…
人が考え込んでいるときに爆弾を落とすんだ
…まあ、こんな所で考え事してる私も悪いんだけどね
「…それなりに、かな？」
そういって、ニコニコしている白蘭に笑って見せた
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BLACK(プロフ) - すっごく面白かったです！骸との絡みとお話の続きが気になります！更新お願いします！ (2021年8月17日 0時) (
レス) id: 5fa5486c5f (このIDを非表示/違反報告)
雪雛 - お身体大丈夫ですか？？体調管理もお気をつけてください。更新待ってます！ (2018年8月7日 20時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
はまよう(プロフ) - リボーンの夢小説で一番好きな作品です！ お体に気をつけてください！もしよければ更新待ってます(//∇//) (2018年5月2日 9時) (レス) id: 6acd6d9c40 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - お身体に気おつけて更新頑張ってください！ (2018年3月28日 11時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
闇の道化師(プロフ) - 退院…出来ましたか？辛いですよね…入院って…これからも応援しているので、気が向いたら更新してくれると嬉しいです。 (2017年5月4日 9時) (レス) id: a4c5ed2f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年3月13日 18時
