【REBORN！】私は、笹川家の長女でした。"Terza stagione"

episode…93 ページ20

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「…やっぱユニは可愛いね」


私の匣の説明をした後に、そういえばユニは少し頰を赤らめる

敬語を途中まで使っていたが、使わなくていいと制されてしまった


…始めの跪いたのは気分だけどね


「Aさんの方が可愛いわ」


…いやいや、本当ユニは実物やばい可愛い


「白蘭を殴って再起不能にさせたいくらいに可愛いわ…」


「白蘭に何かされていませんか！？」


ガタンっと席を立って顔を青ざめるユニ

やはり白蘭に操られたことはトラウマにでもなっているらしい


…白蘭マジ許すまじ


「私は大丈夫だよ。ユニには悪いけど…もう少し我慢してくれないかな？」


軽くだが、今後どうなるということを伝えておいた

作戦、みたいな感じで


急に未来知ってるって言われてもアレだしね


ウルドは力を使ったことで疲れたのか眠ってしまっているし、ヴェルは相変わらず食べている

スクルドも意外なことに、食事をしていた…私たちの会話を聞きながら


「はい…」


「大丈夫、絶対何とかなるから」


ニッと笑ってそういえば、ユニは目を見開く


「Aさんは…不思議だわ」


「…え？」


…不思議？


ユニの言葉に首を傾げていれば、ユニは可愛らしく手で口を抑えながら笑う


「会ったばかりなのに…大丈夫と言われると本当に大丈夫だって思える…」


…天使だ…いや、女神か…？


「大丈夫なんだよ、絶対に助けてみせるから」


未来が変わるなんてあり得ないし、あり得たとしても絶対に私が修正してみせる

だって、未来にこの子は生きているはずだから


「…はいっ！」


ニコッと笑ったユニの目元から涙が溢れた


やば、鳴かせちゃった…！


「ほ、ほら、泣かないで！『周りを幸せにしたかったら笑いなさい』でしょ？」


頭の中に出てきた、アリアのセリフを言ってみる

そして、頭を優しく撫でてあげる

そうすれば、余計にユニは泣き出してしまった


「あー、ユニ。前言撤回！」


ぎゅっとユニを抱きしめる

そして、耳元で囁いた


「ここには、私しかいないから。今だけ思いっきり泣いいていいよ」


「私は、絶対に自分で幸せになるから…！」


そう言った途端、ユニは声を上げて泣いた

どれだけ、大変だったんだろう


いきなり、呪いをかけられて

自分の運命を思い知らされて

心の自由でさえ無くされてしまった


だからね、ユニ…


貴女が、誰よりも幸せになって



私が誰よりも貴女の幸せを願ってあげるから

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