【テニプリ】とても可愛いお姫様だね part 2 (ページ25)

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貴「…帰っていいですか？」

幸「なんで？」

……そう言われると何も言えない

目の前には、にっこり笑う精市さんと腕を組んで目を瞑っている真田さんとノートを準備していつでも書けるようにしている柳さん

そして今席にはいない、丸井くんと雅治とジャッカルくんと切原くんと柳生さん…達は、バイキングに行ってる

…五人中二人はお守り兼監視だが

そうあたしは今、立海テニス部レギュラー陣と、バイキングに来ている

しかも、スイーツバイキングに

男8人に女1人でスイパラって…どういう状況よコレ

幸「はい、Aさんどうぞ」

スッと目の前に差し出されたのは、イチゴタルトと生チョコケーキとモンブランとショートケーキが乗った皿

そして、デザートフォーク

取り敢えずフォークを受け取れば、好きなの選んでと小皿を渡された

貴「…ありがとうございます」

お礼を言いつつ、皿に取ったのはイチゴタルト

…理由？

一番あたしに近かったから

幸「へぇ、イチゴ好きなの？」

貴「…はい、好きです」

まあ、どっちかといえば…と思いつつ好きだと答えれば、精市さんはなぜか顔を真っ赤にした

…赤くなる要素あった…？

柳「…精市、今のはイチゴに対してだ」

幸「わかってるよ、蓮二」

…？

あたしと真田さんは揃って首を傾げる

そんなあたし達を見て、柳さんはフッと笑った

仁「…ほら、A」

横から手が出てきて、何かを置いていった

それは、コーヒーだった

…あたしがコーヒー好きなの知ってるんだ

貴「ありがとうございます」

ホワッと心が暖かくなった気がした

自分でコーヒーが好きだと言った覚えはないが、いつも昼食の時は家から持ってきていた

それを覚えていてくれたんだろう

丸「A！食い放題だぜぃ！？もっと食えよぃ！」

続いて目の前に置かれたのは、大量のケーキが乗った皿

貴「…ありがとうございます」

…太れと？

芥川君に抱き心地がいいと…遠回しに太ってると言われたのに、まだ太れと！？

幸「…大丈夫だよ、Aさん」

貴「どうも…」

…読心術は辛いです

心の中で泣きながらイチゴタルトにフォークを刺して、口に運んだ

程よく広がる甘さとイチゴの酸味がマッチしてとても美味しかった

貴「…美味しいですね」

丸「だろぃ？俺のお気に入りの店なんだぜぃ！」

丸井くんはニッと笑って、シュークリームを頬張った

ところで、

貴「私、なぜ呼ばれたんですか？」