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20流 ページ20

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仁「…のう、A」


貴「なんですか…あ、マネージャーは却下です」


仁「ちぇ」


…男がその表情似合うってどうよ?


雅治は頰に空気を目一杯入れてむくれる

しかも、机に伏せている為上目遣いになっている


丸「やってくれてもいいだろぃ?」


…だから男がその表情似合うってどうよ?


隣から丸井くんも雅治と同じことをする

丸井くんは雅治よりも女っぽいので、余計に可愛い


貴「却下です」


丸「Aー」


貴「そんな声で呼んでもダメです」


子供が駄々を捏ねるような、甘えるような声を出す丸井くん

…きっと生まれる性別を間違えたのだろう


仁「A、お願いじゃー」


…きっと彼も生まれる性別を間違えたのだろう

精市さんも間違えたんだろうな

あんなに美人だし


あたしの名前を連呼する二人を前に、意識を飛ばしかけた時だった…


幸「俺は生まれる性別を間違えたりしてないよ?」


貴「…精市さん」


顔が引きつる

いつの間にか雅治と丸井くんの後ろに仁王立ちしていた精市さんは黒いオーラを放っている


幸「俺は、間違えて…無いよね?」


貴「はい」


思わず即答してしまった

雅治と丸井くんも顔を青くしている


幸「それで二人とも…許可は得たんだよね?」


仁「今やってるナリ!」


丸「…Aが手強いんだぜぃ!」


必死に弁解もどきをする二人に納得した


貴「私はやりませんよ」


そう精市さんに言えば、精市さんは一瞬悲しそうに顔を歪める

そしてすぐにいつもの表情になった


幸「…絶対マネージャーやってもらうから、覚悟してよ?」


にっこり笑って教室を出て行く精市さん


…笑ったときにクラスの女子が何名か倒れたんだが…


それと同時にあたしを睨む視線も強くなる


あー、面倒臭いなぁ


そう思って、息を吐き出した

取り敢えず、ずっと背後を向きっぱなしの雅治と丸井くんをどうにかして前に向かせようと思う

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ひな - 凄く面白いです!読んでくうちに感動して涙が出ました! (2019年3月5日 2時) (レス) id: b401e87431 (このIDを非表示/違反報告)
ばろろん - 仁王希望で! (2015年3月30日 18時) (レス) id: 2ad4b6f1e3 (このIDを非表示/違反報告)
蘭希 - 財前オチがいいです! (2015年3月28日 19時) (レス) id: 09f1b7a4a3 (このIDを非表示/違反報告)
みかりん♪ - 柳さんがいいです! (2015年3月28日 10時) (レス) id: ef8895fc8b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマミソ - 柳くんでお願いします! (2015年3月27日 9時) (携帯から) (レス) id: 499e9b52c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2015年2月15日 13時

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