【テニプリ】とても可愛いお姫様だね part 2 (ページ21)

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仁「A、一緒に飯食わんか？」

丸「あ！俺も！！」

貴「…お二人だけなら良いですよ」

四時間目終了のチャイムと同時に背後を向いた二人

丸「テニス部の方断ってくるぜぃ」

ガタリと立ち上がった丸井くんに、少なからず驚いた

きっとテニス部の方に行くと思ったから

仁「ブンちゃん、大丈夫じゃ。もう言っといたぜよ」

ドヤ顔をする雅治の手には携帯があり、メールの送信中という文字があった

あまりの早業にあたしと丸井くんは目を丸くした

ジャ「おーい！ブン太、飯いこーぜ」

教室のドアからひょこっと顔を出したジャッカルくん

丸「ごめん、ジャッカル！俺今日こっちで食うわ！」

ジャ「そっか、じゃあな」

貴「…よかったらジャッカルくんもご一緒にどうですか？」

二人のやり取りを見て、思わず口出ししてしまった

仁「ジャッカルならええんか？」

貴「…だって、ただの常識人で良い人じゃないですか」

雅治と丸井くんがいるところに、さらに個性の強い人が来るなら遠慮したいところだ

しかし、ジャッカルくんは今日知り合ってわかった

すっごく良い人で、苦労人だということを

ジャ「いいのか？じゃあ俺も一緒に食べるぜ」

ニッと笑いながら入ってきたジャッカルくん

あたしも作ってきたサンドイッチを取り出した

…ご飯は朝からこの三人に全て食べられちゃったからね

お昼休みにこの2人が教室に入ることが珍しいのか、女子のほとんどはここから動かない

昨日は即席を立って移動していたというのに

貴「イタダキマス」

そういって、一つサンドイッチを手に取った

あたしが食べ始めたのを皮切りに、三人とも食べ始める

丸井くんはお弁当

ジャッカルくんは手作りっぽいパン

雅治はコンビニで買ってきたらしい菓子パンだ

…雅治かなり不健康な食事…

そして、女のあたしよりも食べる量が少ない…

それに対して、丸井くんはもうお弁当を半分近く掻き込み、その他にも机の上にお菓子とパンが乗っかっている

…こっちもこっちで不健康そうな…

食べる量が半端無いな…

偏り過ぎた2人に対して、ジャッカルくんは素晴らしい比率だと思う

パンとサラダとおかず

…ジャッカルくんを見習うべきだな

そう思いながら口にサンドイッチを放り込んだ