【REBORN！】私は、笹川家の長女でした。

episode…36 ページ38

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『Aちゃん、大好きだよ』



_____へぇ、そうなんだ



『Aちゃん！私達友達だよね！』



_____押し付けがましいね



『ずっと一緒だからね！』



_____そのずっとってさ、いつまで？



『触んないでよッッ！』



_____そんなんこっちから願い下げだっつーの



『信じてたのにッッ！』



_____笑っちゃうなぁ、それ、本心？



『さっさと居なくなればいいのに』



_____そうしてあげようか？



『早く死んでよ』



_____いいよ、死んであげる



『待って、私が悪かったからッッ』



_____今更何言ってんの？



『イヤッ死なないでよッッ』



_____それも保身の為でしょ？



『Aちゃんッッッ！！』



_____名前、呼ばないで欲しいんだけど









「_____＿ッッ！！」


ガバリと起き上がる

冷や汗が頰を伝って流れていく


…嫌な夢


「…ってか、ココどこ？」


周りを見渡してから初めて気づく薬品の匂い

病院独特の真っ白な部屋


なぜこんなところに？


ゆっくりと上体を起こした時、手首がズキリと痛んだ

視線を移すと両手首には包帯が綺麗に巻かれていた


…手錠で傷つけたか


「…なんか勘違いされそうだな」


窓からは月明かりが入り、1人そんな事を呟く私を照らす

白く冷たい光になぜかほっとした


…今何時だろう


ふとそう思って時計を探せば、案外近くにあった

サイドテーブルの上に置かれた電子時計

日付なども表示されているため、状況把握は容易かった


「…嵐戦…始まってるね、コレ」


行かなければと床に足を下ろす

力を入れて立ち上がったはいいものの、酷い吐き気と頭痛と眩暈に襲われた


「…力の使い過ぎ、か」


耐えられずにしゃがむと、少しはマシになる

しかし、いつまでもこうしているわけにもいかない


…今日は、嫌な予感がする

とても、嫌な予感が


「…あんな夢見たから」


少し、あの浮遊感が恋しくなった

ゆらりゆらゆら流されるような浮遊感


「…行かないと」


頭痛が酷くなるのを気にも留めずに、どこだかもわからない病院を抜け出した

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