episode…31 ページ33
．
「ん、朝か…」
瞼の裏に光を感じた私は、無理矢理瞼をこじ開ける
寝ていたベットを降りようとしたが、それは出来なかった
腰に違和感を感じたので、視線を下に下ろせば見事に私の腰をホールドしている腕
「…ベルだね、これ」
首を捻って視界に入ったのは金髪
ティアラはないが、金髪はベルしかいない
ズキ
ボーッとしていれば、頭に走った鈍痛
「…飲みすぎた…XANXUSさん強い…」
そう、昨日ヴァリアーを断った代わりに酒を飲み交わした
え、未成年？
気にしたら負けでしょ
私は赤ワインは飲めないのでワインはロゼか白が良いと告げたが、XANXUSさんは
『誰がワインだと言った？』
と、言って取り出した
『…まさか、グラッパ！？しかも度数55！？』
グラッパはイタリア特産の蒸留酒で、イタリアで作られたもののみそう言われる
飲んだことがなかったため、興味がそそられた
だがいかんせん、度数が高すぎるから飲めない…訳がない！
注がれるままに飲み干し、次々と瓶を空にして行った
それに呆れたスクアーロとベルに途中で取り上げられ、ベットに向かった
そして多分そのまま寝てしまったんだろう
「…二日酔い…とまではいかないけど意外に痛い…！」
「…んー、あ、A起きたの？」
痛みに悶えていれば、背後から急に掠れた声が聞こえてきた
「なんで一緒に寝てるの？」
「ベットが無いからに決まってんじゃん」
…どうやらここはベルのベットらしい
「私帰るね」
結構のんびりし過ぎた
時間を確認すれば、今は午後2時
…朝まで飲んでたからなぁ
「えー、もうちょっとここにいればいいじゃん」
グイッと腰に回された腕を引っ張って自分の方に私を引き寄せるベル
ぬくもりの心地よさに、頭が半分寝かける
「…いやいや、流石に二度寝してる場合じゃなくない？」
「…何してるんだい？」
「いやちょっと睡魔と戦って…あ、マーモン」
上から降ってきた声に返事をしている途中で、その声の正体に気づく
それはマーモンで、なぜかベットの上に浮いている
「寝てればいいじゃないか、まだ時間はあるしね」
「…そうしようか。…ベルも寝てるし」
多分
…目が見えないからわかんない
「…マーモンも寝ようよ」
そう言って両手を伸ばせば、意外にも大人しく抱っこされてくれた
そのまま、ベットに倒れこむ
「…ししっ、マーモンも一緒」
そんなベルの声を最後に意識はブラックアウトした
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奈波 - 応援してます (2016年8月4日 14時) (
レス) id: 0cc9dec846 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 何でもは知らないですよ知ってることだけ(((( (2015年2月26日 18時) (レス) id: 4a7b8db4db (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 梅干しさん» ありがとうございます。頑張りますね！ (2015年2月24日 21時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し - 悪女キャラ来たーーー！ これからの展開楽しみです！ 更新頑張ってください！ (2015年2月24日 20時) (レス) id: 934c5ec7cf (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ありがとうございます！頑張りますね！ (2015年2月22日 20時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年2月12日 18時
