episode…29 ページ31
．
「新種のアトラクションに近い…」
グルグルする視界に眉を寄せる
「行くぞ」
「の、前に下ろして」
未だ私をお姫様だっこをしているスクアーロを睨む
しばらくして着いたのは、並盛から少し離れたホテル
しかも、かなり良いとこのホテル
「…行くぞ」
「…無視…」
私の人権は未だ家出から帰ってきてないらしい
視線を彷徨わせると、モスカはいなかった
…後で案内して貰わないとな
どうやら、ヴァリアーはスイートとセミスイートを貸し切りにしているらしい
…金持ちめ
やっと降ろされたのはスイートのドアの前
…つまり、XANXUSのいるであろう部屋の前
「…先に行ってよ」
スクアーロにそう言えば、舌打ちをしながらもガチャリと入っていった
…自分のボスの部屋に、ノックもせずに
ガシャン
ポタポタと滴る赤ワイン
スクアーロの白銀は赤く染まっていた
「ゔぉぉい！何すんだぁぁ！」
「うるせー、カス鮫」
「ししっ、おっせーんだよ」
「…待ってあげたんだからお金払ってよ」
「貴様、ボスに対してなんて口の利き方を…！」
…何というか、ね？
「…濃い」
そう、キャラが濃い
「…ッチ、ボスさんに言われた通りコイツ連れて来てやったぜぇ！！」
「…うるさい」
「イ"ッッ！！」
耳元で叫ばれたのとさっき無視されたのにイラついていた私は、思いっきり脛を蹴ってやった
「ししっ…やるねアンタ」
金髪ティアラ…つまりはベルが話しかけてきた
「…耳がイカれたら困る」
「…座れ」
ベルに答えれば、低いXANXUSの声が聞こえた
…う〜ん、迫力あるなぁ
そんな事を思いながらXANXUSの前のソファに腰掛ける
「XANXUSさんの話を聞く前に一つ、いいかな？」
「っな！ボスになんて口の利き方を！」
レヴィさっきからそれしか言ってないじゃん
「…なんだ」
「ルッスーリアさんのとこに案内してよ」
「…トドメはこちらが刺す」
…私、そんな奴に見えるんですか…
「…いやいや、トドメ刺さないで」
「…何する気だ」
「怪我、見させてよ」
私の言葉にヴァリアー全員が目を見張る
「…ししっ、ただのお人好しじゃん」
ナイフを指でもてあそぶベル
「…カス鮫」
顎で支持するXANXUSさんに、スクアーロは舌打ちをまたする
「…こっちだ、付いて来い！！」
「…うるさい」
…だから耳元で叫ぶなよ
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奈波 - 応援してます (2016年8月4日 14時) (
レス) id: 0cc9dec846 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 何でもは知らないですよ知ってることだけ(((( (2015年2月26日 18時) (レス) id: 4a7b8db4db (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 梅干しさん» ありがとうございます。頑張りますね！ (2015年2月24日 21時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し - 悪女キャラ来たーーー！ これからの展開楽しみです！ 更新頑張ってください！ (2015年2月24日 20時) (レス) id: 934c5ec7cf (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ありがとうございます！頑張りますね！ (2015年2月22日 20時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年2月12日 18時
