episode…23 ページ25
．
…肌寒いなぁ
なんて思いながら屋根伝いに駆け続ける
さすがにヒールは走りづらいため、いつもよりも遅くなってしまうが
今は夜の7時
寒い季節に移り変わるに連れ、やはり日が落ちるのも早い
「…確か…この辺」
そうつぶやいて、落ちそうになるサングラスをかけ直す
…なぜ夜にサングラスか？
この後兄さんに遭遇する可能性があるからね
今日は綱吉さんが修行を始めて5日目
原作通りでいけば、多分ランボが今日狙われるはずだ
…保険だよ、保険
一応怪我が治せるしね
「…みーっけ」
フゥ太とランボとイーピン、三人で綱吉さんの家に向かって歩いている
…これは暫く待機だな
そう思い、幻覚を使って姿を消す
いつもよりも念入りに
…マーモン来るからね
あっちはアルコバレーノだし
気は抜けないね
「…だ、誰？」
…あ、接触しちゃった
じっと待っていれば、すぐ近くにレビィとマーモンが来て部下に指示を出す
…どうやらマーモンには気づかれなかったようだ
フゥ太が怯えて目の前の覆面を見上げる
「…雷のリングを寄越せ」
黒い覆面は剣を片手にフゥ太達を脅す
「お、お前、誰なんだもんね！お前なんかランボさんがケチョンケチョンにしてやるもんね！」
…あの子やっぱりアホの子だね
強気なセリフを吐くランボはイーピンを盾にしている
…女の子を盾にするって…男としてどうなんだ…？
イーピンは勇敢にも覆面に攻撃するが、返り討ちにされる
それを見かねたフゥ太が2人の手を取って走り始めた
…ああ、もう見てらんないな
覆面が剣を振りかぶる__________
パチン、パチン、パチン
左、右、左
時を止めて、三人を抱え、幻覚を作り、時を動かす
私は三人の口を塞いで向かいの屋根の下に隠れた
「…静かに」
人差し指を立てて唇に当てれば、即座に理解したアホじゃない二人は頷く
「お、お前だ＿＿ムグッ」
喋るアホの子の口にブドウ味飴を放り投げる
…大体の子供は口の中になんかを入れときゃ黙る
「…ぶ、ブドウ味だもんね…！」
あ、この子大体じゃなかった
瞬時にそう判断し、手のひらにいっぱいブドウ味の飴を乗っける
「静かに出来たらコレあげるからね？」
あ、自分で口抑えた
「…お姉さん、六道 骸の…」
泣きそうにそう言ったフゥ太に、罪悪感が込み上げる
「…ごめんね、でも今だけで良いから大人しくしてて？」
「…うん」
素直に頷いたフゥ太の頭を撫でて飴を握らせた
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奈波 - 応援してます (2016年8月4日 14時) (
レス) id: 0cc9dec846 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 何でもは知らないですよ知ってることだけ(((( (2015年2月26日 18時) (レス) id: 4a7b8db4db (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 梅干しさん» ありがとうございます。頑張りますね！ (2015年2月24日 21時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し - 悪女キャラ来たーーー！ これからの展開楽しみです！ 更新頑張ってください！ (2015年2月24日 20時) (レス) id: 934c5ec7cf (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ありがとうございます！頑張りますね！ (2015年2月22日 20時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年2月12日 18時
