episode…12 ページ14
．
「な！！炎を逆噴射だと！？」
骸の驚きの声に、リボーンが表情を変えずに説明する
そして、沢田 綱吉はその勢いを利用し、骸へ向かっていく
「うあぁああ！！！！」
骸の叫び声が響き渡る
シュゥゥゥと軽い音がして、骸の闘気が消えていった
「死ぬ気の炎が骸のドス黒い闘気を浄化したな」
壁にそのまま突っ込み、凄まじい音を立てて木片が飛び散る
かなり離れている私の所にも風圧が送られてきた
…終わった
そう、思った
それを証明するかのように骸の槍が、パリンと割れた
気を失った骸の側に立つリボーンと沢田 綱吉
「あっそうだみんなの怪我！！」
「心配ねーぞ＿＿＿＿＿」
緊張が解けた様子の二人を視界に入れて、私は逆に気を引き締める
「近づくんじゃねえびょん！！」
「マフィアが骸さんに触んな！！」
唐突に聞こえた…犬の叫び声
犬と千種は自分の身体を引きずって骸に近づこうとする
怯える沢田 綱吉にそれを宥めるリボーン
私は、犬と千種の背後から歩いて近づく
彼らは私の存在を認識していないんだろう、自分達の過去を話した
「…それを…おめーらに壊されてたまっかよ！！」
「…犬、千種…そこまでにして」
「「Aさん！！」」
二人は同時に声をあげて、信じられないという風にこちらを見る
…骸から日本にいるって聞いてなかったのかな？
一生懸命立ち上がろうとする二人に肩を貸して骸の元まで運ぶ
…固まっていてくれていた方が都合がいい
血の匂いに顔を顰める
…この量はちょっと良くない
「…なんれAしゃんがここにいるびょん！？」
「…久々、ですね」
「骸には言っておいたんだけどね」
そうなんれすか！？と驚く犬と千種
「…犬、千種。今壊されてたまるかって言ったよね？」
「彼らも…同じなんだよ私達と。居場所を…壊されたくないから闘ったんだ」
「れも！」
言い返そうとする犬の頭を撫でる
「…負けたんだ、しょうがない」
私の言葉に悔しそうに俯く二人
「…二人とも、復讐者に捕まりたくないよね？」
ビクリと身体を震わせる二人は、骸を見つめる
「…だから、言う通りにしてね？」
「何をするつもりだ？」
訝しげな声を出すリボーンに、口元だけ笑って見せた
そして、右指を鳴らした
パチン
この音には、誰も気づいていないようだ
…ばれませんように
そう祈った時だった＿＿＿＿＿＿＿
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奈波 - 応援してます (2016年8月4日 14時) (
レス) id: 0cc9dec846 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 何でもは知らないですよ知ってることだけ(((( (2015年2月26日 18時) (レス) id: 4a7b8db4db (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 梅干しさん» ありがとうございます。頑張りますね！ (2015年2月24日 21時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し - 悪女キャラ来たーーー！ これからの展開楽しみです！ 更新頑張ってください！ (2015年2月24日 20時) (レス) id: 934c5ec7cf (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ありがとうございます！頑張りますね！ (2015年2月22日 20時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年2月12日 18時
