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三十六 ページ37

冷たい牢獄に足跡が響く

Aの牢の前では一人の男が立ち止まった

貴 ん?何だ?子守唄は必要ないぞ

高 ククッ えらくここがお似合いじゃねぇかA

貴 なっ高杉!?

高 久々に見たと思えば前より少しはマシな顔になったじゃねぇか

Aの顔は尋問により殴られ青く腫れ上がっていた

貴 全くだよ。こんな美女の顔を殴るとはあいつら目が見えてないらしい

高 にしても人の手柄を横取りするとはお前もなかなかな根性してるらしいな

貴 人の手柄?あああああ!女みたいなやつってお前か高杉!!

高 ククッ こんなやろうと間違えられるとはな。いやただ俺もお前もはめられただけか

貴 高杉くん??今から将軍様に謝りに行こう?お母さん一緒に謝ってあげるから!!ほらあんたはそんな子じゃないはずよ!

高 お前知ってただろ?

高杉がそうゆうとAはため息をついた

高 それで銀時が巻き込まれてねぇか心配になってあいつのとこに行ったってとこだろうな

貴 あんたが絡んでるのは予想外だったけどね。それで何でここに来た?手柄取られてムカついたから殺そうってか?

高 んなことしたらあのバカが黙っちゃいねぇよ

高杉が指差す先には見覚えのあるチャイナ服の男が二人

威 来ちゃった

貴 ゲッ 来ちゃったじゃねぇよ。何みんなして私を笑い者にでもする気か!?

すると阿伏兎が牢の鍵を壊した

阿 うちの団長様が助けに行くって聞かなくてねぇ。まぁお前さんにはこれくらい返しとかねぇと割にあわねぇってこった

貴 阿伏兎〜!あんたいいやつだな

威 あれ?俺は?Aが明日処刑されるっていうからわざわざ小型船のって来たのに

しゅんとアホ毛を下げる神威を見て少しバツが悪くなったのか

貴 ごめんごめん。てか私明日処刑されんの!?聞いてないんだけど!!

高 邪魔者はすぐに消そうってこった

威 ちなみにシンスケもあの狸じじいに騙されて今までの計画が全てパーだヨ

阿 まさか一本食われるとはなぁ

高 お前来るか?

貴 またあんたたちと組むことになるとはねぇ〜。真選組巻き込むわけにはいかないし今回は特別だからな

威 俺は雑魚には興味ないから高みの見物とするヨ

貴 って行ってもあんたたちと組んだのがバレちゃしまいだ。どうだ高杉ここは私に任せてくれないか?

高 かまわねぇ

威 じゃあ俺たちはもう行くよ。また後で会おうね

貴 おい後でって!

Aの声を背に暗闇の中に彼らは消えて行った

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作成日時:2020年8月13日 21時

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