偽りの僕は呪術師に

少しぶりの東京 ページ15

『ォｴｯ………帰りも新幹線なの忘れてた……』



呪術師に乗り物酔いって相性悪くない？



相変わらず酔い止めも仕事しないし



なんなんだよ全く……、これで製品社は商売出来てんのか







ｺﾝｺﾝｺﾝｯ





『失礼します』




五条「あ、お帰り禮舞〜」




なんか、全然忙しそうじゃないけど特級呪霊来たんだよね？




『五条先生、ただ今戻りました』




五条「急にごめんね〜、京都観光とかしたかったでしょ？」



『いえ……気にしないでください！私は任務が終わったらもう用事もありませんし

あとこれ、報告書です』



五条「おっ、仕事が早いのはいいことだ」




はぁ……



京都観光の為に早めに漫喫寄って書いたのに……、ただの出来る奴みたいになってんじゃん




五条「そういえばお土産あるんだよね？僕にもちょーだい」




遠慮っていう大事な気持ちをどこかに置いてきたんですねアンタ




いや、元々無かったか





五条「……なんか失礼な事考えてない？」



『え、考えてませんよ？それよりお土産ですよね

ちゃんと先生のも買って来ました！』




私の好きな阿闍梨餅(あじゃりもち)に、生どら焼と定番の八つ橋




確か有名だった気がするあぶらとり紙と、殆ど記念用として買った香水




『五条先生のはこれと〜、これです！』




五条「本当に買って来てくれる辺り、真希達も見習ってくれれば良いのに〜」




多分無理ですね



あの人達はマジで先生のはいらねぇなって考えてるから




『中身は、先生がおすすめしてくれた喜久福と

美味しそうだなと思ったバームクーヘンです！』




五条「覚えててくれたんだ、先生嬉しい〜！あと勿論味はアレだよね？」




『ずんだ生クリーム、ですよね！』




五条「さっすが分かってる〜！」




そりゃ京都行くたび「買ってきて〜！」って言われてたら嫌でも覚える




もはや買って来ないと怒るだろ先生




五条「あれ？こっちの袋はお菓子じゃないみたいだけど……見ていい？」




『どうぞ』




私的にはこっちがメインのつもりで買ってきた





五条「………帽子と、サングラス？」



『はい！この前先生と出かけた時、サングラスが壊れたって言ってたので

次からそれを付けてくれると嬉しいです！』





＿＿＿＿五条「サングラスがなんか壊れちゃって、だから目隠しで来てるってこと」

ぶっちゃけバレてる→←京都観光？

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