背中にあった翼はどこにもなくて…。【男主】

9歩目 ページ10

A｢…みんな、

みんなグルだったってことか…。｣ボソッ

母さんの言葉が頭にうかぶ。

好きなことを…か。

澤村｢こいつが始めて見るやつだよな。｣
黒尾｢へぇー、タッパあるな。
身長いくつだ？｣

A｢あ、えっと2年の貴陵 Aです。身長は190あります。
この度はよろしくお願いします。｣

黒尾｢おー、高ぇ。おれは音駒の3年、黒尾鉄朗だ。よろしく。


じゃあ、準備できたらすぐ体育館来いよー。
もう、他の連中も集まってきてる。｣
澤村｢おう。｣
A(ゴクリ。





その頃、

烏養｢猫又監督、お久しぶりです。｣
武田｢この度は合宿に誘っていただきありがとうございます。｣
猫又｢いやいや、こちらこそ。

烏野がどう変化したのか見せてもらいますよ。｣

烏養、武田(ゴクリ

猫又｢そうそう、烏野に空の支配者が戻ってきたとか。｣

武田｢あの子は、右目がほとんど視力がない状態になってしまったんです。

コンタクトやメガネをしたままでは、バレーはやりにくいといって何もしていないんですけど。

普段はメガネをかけてますが。｣

烏養｢相当、トラウマになってやがるんだ。

打つのにも時間がかかると思う。
あいつがでる最初の試合は、グダグダになってもおかしくねぇ。



一試合であいつの気持ちをつくらせる。

その一試合を音駒との試合にさせてくれませんか。お願いします。｣

武田｢お願いします！｣



猫又｢…。

そういうことならいいでしょう。

立ち直るかどうかはあの子しだい。
あの子の復活は辛いものがあるが、プレーを見れるか見れないかだと見れる方がいい。

あいつらの刺激にもなるだろう。｣

武田、烏養｢ありがとうございます！｣

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