エリアゼロで見つけたペパーの弟 (ページ5)

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添い寝ページ5

スグリside
寝れない...キスされてからAのことしか考えられない...
アオイのときと似ているようで似ていないこの感情...

そんなとき【コンコン】というドアを叩く音がする...ドアを開けると

スグ「...A！？」
『...！』

長い髪を三つ編みにしてパジャマ姿のAがそこにはいた
...Aに会いたすぎて夢でも見ているんじゃないかと思った

『可愛い』
スグ「...ｯ!」

可愛い...俺が...？Aのほうが可愛いに決まっている

『...』

微かに震えている気がする...

スグ「そんなことより...どうしたの、震えてるけど」

Aがハッとする

スグ「...とりあえず早く入って」
『ありがとう』

スグ「どうしたの？」
『カミナリ...』
スグ「怖いの？」
『うん...』

怖い夢を見た時はいつも姉ちゃんが一緒に寝てくれていた...

スグ「...今日は俺と寝る？」
『...』

しまった...これは完全にやってしまった

スグ「い、いや！下心はなくて...あるけど...Aが嫌がることは絶対にしないから！！」
『大丈夫』
スグ「そうだよ、初対面の人といきなり一緒に寝るのは嫌だよね...ごめん」

口走って変なこと言っちゃった...

『一緒に寝る』
スグ「あ、え？」
『...？』
スグ「俺から言ったのもなんだけど...心臓が...」

数分後
『おやすみ』
スグ「Aもおやすみ」

俺は真っ赤になった顔を隠すように背を向ける
こんな恥ずかしい姿を見せられるはずない
...後ろを振り向くとすやすやと寝るAの姿があった

スグ「めんこいなぁ」

自分の物にしたい欲が強くなる
そんなことを考えていたらいきなり抱きついてきた

スグ「...！！」
『チル...タリス...』

チルタリスと思ったのかな...少し微笑むと

『...お兄ちゃん』
スグ「...」

...Aの兄にあったらAは...ペパーってやつに夢中になるのかな...そんなの絶対にやだ
気づけばAの顔が間近にあった

スグ「...え」

何をしたのか分からない...少し落ち着いてきてようやく理解した...俺はAと...キスをしたんだ...それも口に

スグ「あ、わ...えっと」

その場から逃げるように外に出た