いや、近寄らないで下さい【A3!】 (ページ10)

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昨日のご飯はカレー、今日のご飯もカレー

下手したら、明日はレトルトカレーかなと思い、お姉ちゃんが作ったご飯を食べた

作りたてのカレー...美味しいなんて思いながら、黙々と食べていく。これ食べたら、早く家に帰ってゲームしよう

「ごちそうさま」

すぐに食べ終わった

よし、もう用事は済んだし帰ろう

近くに置いた荷物を手にとって、お姉ちゃんにありがとうとお礼だけを言おうとしたが、

「まだ、ゆっくりしてもいいんだよ」

ぅ、またか。姉の誘いは断れない

内心は早く、帰りたいって思ってもそれとは裏腹にまだ、居てもいいんだよというお姉ちゃんがいる。まぁ、結局は残る羽目になるんだよね

今は食べ終わった食器を洗っているので、終わるまで待ってようともう一度、椅子に座った

時々、周りを見渡してはよし、誰も劇団員の人たちは近づいてこないと確認してはほっと一息をつく

先ほどの至さんとのやつが全く忘れられなくて困る

本当心臓に悪い。悪い意味とかそいうのではなく

でも、今更こんなことで恥ずかしがってるのもあれだが、前にも同じようなことは体験したことはある

私はどうやら、無意識のうちにやってしまったが相手にとっては、

『お、おまえ

いったい、なにして...』

『なにって、ここはこっちじゃなくて、このボタンを押した方が..』

万里さんと無理矢理だけど、一緒にゲームしてた時に難易度の高いステージがクリア出来ずに苦戦している時のことだった

一所懸命何度もリモコンのボタンを押している彼を見て思わず、我慢できなくて、ここはこうです!!と無意識のうちに握ってしまったこと

その時の彼はびっくりして、顔を赤くしていた

『ち、ちかっ』

『あ!万里さん、余所見しないでちゃんと見て!!』

一体この人はどこを見ているんだと考えながら、テレビの先の画面に集中する自分。まぁ、最終的にはちゃんとクリア出来たんだけどね

終わったあとの万里さんの顔がすごく、面白かったのは今でも忘れられない

今となってはあんなこともあったなーって感じだ

「あれ、今日は制服なの?」

「げっ、る、瑠璃川...くん」

「"げっ"てなに。文句でもあるの?」

「なんだ、いたのかA」

「あ、どーもです...天馬さん」

仲の悪い2人が帰ってきた