いや、近寄らないで下さい【A3!】 (ページ5)

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学校行く前にとコンビニでパンを買って、歩きながら食べた。

着いた時にはもう、授業が始まっている途中だった

周りの女子の視線が集まるのが分かる。その中でも友達がくすくすと笑いを堪えながらこっちを見ていたが大体なぜ、笑ってるのかは予想はつく

後ほど、授業が終わったあと先生に呼び出され怒られた

席につくとまた、怒られたでしょと一人の友達がそう言ってきたがこれが初めてというわけでもなかった

よく、学校は遅れてくるし。まぁ、そのせいで1回だけ家に電話が掛かってきて姉に迷惑をかけた

「いつものことだし」

そんな呑気に考える

憂鬱な1日を乗り越えてなんとか放課後まで乗り切った

*

*

「じゃあ、私先に帰るね」

1日の授業をやっと終え、友達に別れを言ってから学校を出た

午後はほんと眠かったなぁ、体育あるとかほんと聞いてない、なんて今日のことを振り返る

夜ご飯のおかず買わなきゃ、何にしようかなと考える

姉がいた時はほとんど、カレーだったし。まぁ、作ってくれる分は嬉しかった

でも、今は居ない。ちゃんと自分で作らなきゃいけない

昨日はカレーで今日はレトルトカレーにしようかな

簡単に作れるものでいいやと、スーパーに寄ろうとしたら、

「あれ、お姉ちゃん」

見覚えのある後ろ姿が目に入った

なんか沢山の荷物持ってるけど、どうしたんだろう

「お姉ちゃん!」

「っと、A?」

声に気づいたのかすぐに振り向いてくれた

「どうしたの、こんな所で

しかも、そんな大量の荷物...」

「今度の衣装の時に使う布をたくさん買いすぎちゃって..」

手には紙袋に入った大量の衣装を作る布やフェルト。なんだか、持ってて大変そう

「貸して、持つよ。」

「え、いいの?」

「うん、平気。学校帰りだし。

寮まで一緒に持っていくよ」

1人で放っておけないしね

ありがとうと礼を言われて、すぐに荷物を持った

にしても、本当に買いすぎ。一応、なくなった時の予備の分まで買っちゃったとか言ってるけど、一体いくらしたんだろう

まぁ、この素材を使うのは衣装係?だっけな、幸くんが使うんだろうな

久々に姉と２人で並んで歩いて、他愛もない話をするのはとても懐かしく感じた