いや、近寄らないで下さい【A3!】 (ページ31)

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私がやっと、姉は結婚なんてしない。そして、真澄くんはお兄さんになんてならないと知らされたのはお姉ちゃんが帰ってきたあとだった

「あのね、真澄くん..
何度も言うけど、結婚なんてしないからね」

「でも、監督の妹に認めてもらえれば結婚..するって..」

「そんなこと一切言った覚えはありません。
それによく見て!?変なことをいったせいで、Aが放心状態なんだよ...!?」

「でも、"お兄さん"って、呼んでくれた。
俺のこと認めてくれた」

「認めなてないからね。ただ、口にしただけなの
A、放心状態なの...」

「なら、諦めないよ俺。
監督の妹に兄として、認めてもらえるまで」

「真澄くん...結婚はしないからね。
兄にもならないよ」

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.

「Aチャン、もう平気ッスか?」

「太一くん...全然、平気じゃないです..
この心の傷に癒しが欲しいです...」

「ったく、お前ってやつは..普通はあんなこと言われ、冗談だということぐらい分かんねぇのか?」

「だって、左京さん..真澄くん、ガチなトーンで言ってくるんですよ..それに顔も真面目なんですよ..」

真澄くんは帰ってきた姉に怒られている

そりゃそうか。帰ってきたときに私がソファーの上です真っ青な顔をしていた挙げ句に、真澄くんがお兄さん..って、ぶつぶつ呟いていたせいで

戻ってきた、左京さんに状況を説明されたからね。

太一くんが必死に誤解を解こうという努力をしていたことは知っている

なんだ、嘘か。よかった。だって、真澄くんが兄とかだったら、この先、生きているけるか不安

因みに真澄君が何故、私を睨むような目で見ている理由もここでわかった

ただ単に話したかった。それだけだったらしい。そして、兄としてどうしたら認めてもらえるかを考えていただけだった。

左京さんがいなかったら、今ごろ死んでたかもしれない

「心が痛いです。しんどいです。」

「はぁ、とりあえず水でも飲んどけ」

渡された、コップに入った水を大人しく飲んだ。
ちらっとすぐ近くで怒られている、真澄くんを見るがちっとも反省していない模様

それどころか、次から頑張ると何故か、気合が入った様子でこっちを見てきて、目が合ってしまった

いや、次は絶対に騙されないし。兄じゃないし。

というか、お姉ちゃんがいれば十分だと思う自分がいた。