いや、近寄らないで下さい【A3!】 (ページ12)

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まぁ、当然のことに天馬さんは納得いかないわけになるんですよね

仕方ないと思い、視線を瑠璃川くんに向けた

ふん、当然でしょと何処か勝ち誇った顔が見えるが掴まれたは離してくれた

「じゃあ、来て」

と言われ、部屋にでも行くのかなと彼の後に着いていこうと思ったが

「あのー....」

「...,」

「手、離してもらえませんか」

この人、私よりも2個上の先輩なのに何してるんだか。瑠璃川くんが呆れて見るはずだ。

スキンシップ激しいよ劇団員のみんな。手握ったり、抱きしめたりで何かと心臓が持たない

「まだ、時間ありますし..

最後にゆっくり、話聞きますよ」

だから、瑠璃川くんのとこに行かせてくださいなんて言えば、ほんの僅かだが顔の表情が明るくなりすんなりと離してくれた。

すぐに瑠璃川くんの後を追って、部屋に向かった

何するんだろう。また、捲られるのかな。あ、でも今はジャージじゃなくて制服だし、流石にそこまではやらないよね。

「ちょっとそこに立ってて」

「うん、」

何するんだろう。と密かにわくわくしている自分がいる

また、服でも衣装でも作るのかな..?彼が作る、衣装は結構好きだったりする。一応、姉に見せてもらった時がある。あの時は確か、春組の衣装だったんだよね

見た目は女の子そのものかもしれないが中身はれっきとした男なんだよなこの人

「はい両腕あげて」

「はい」

言われた通りに上げると

どこから出したのが分からないがいきなりウェストら辺を図り始めた。今度は何を作る気なんだろう

「上脱いで」

「え、まさか...」

「ちがう

上着を脱げってこと」

一瞬、びっくりした

全部脱げって言われるかと思ったが違った。制服のブレザーのことだった

「ふぅーん、サイズは小さいほうっと...」

ぶつぶつと独り言を口にする彼に対して何も言えない私はとりあえず、座ることにした。立ってるのも疲れる

まだかなぁといきなり、衣装作りに使う布などを取り出す彼。あ、これから何か作るのかなぁ、長くなりそう。天馬さん首を長くして待ってるかも

「決まった」

「もう、終わりですか?」

「ダメ。終わるまでまだ、居て」

本当に長くなりそうな予感。