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慧の家を出てから、何となくふらついて着いた先の公園。
よく３人でこの公園でブランコ乗ってたなあ。
いざ別れてしまうと何故か寂しくなるのが恋人というもの。
あんなに楽しかった時間も、辛かった時にお互い乗り越えた思い出も、
全部全部涙として消えていく。
頭の中で浮かんだ彼に助けを求めても、きっと現れてこない。
なんて思ってたところだったのに。
また振り回されるのかな
ブーブーというバイブと同時に握りしめていた携帯が光った。
＜大貴から着信中＞
迷わず耳に当てて、彼の声に耳を澄ませた。
大貴『もしもし、今大丈夫？』
A『う、ん…』
優しい声
この声だけは、私を気遣ってくれる。
大貴『ごめん、バイト終わったとこなんだけど、急になんか、声聞きたくなっちゃって…』
お願い
そんな事言わないで
A『だ、いき…ぃ』
大貴『え、ちょ。どした？なんで泣いてんの？』
A『もう疲れたよ、ぉ』
夜にもかかわらず声を上げる私に画面越しの大貴が驚いてる。
大貴『ちょっとまってろ、今からそっちいくから』
A『え、う…ん？』
"そっちいくから"
大貴はどこでバイトしてるの？？
一瞬にして涙が引っ込んでしまった私は、そこでしばらく立ち尽くしていた。
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大貴｢A！｣
十五分もしないで現れた彼は、額に汗を浮かべていた。
大貴｢ほんと、バイト先Aん家の近くにしてよかったわ…｣
A｢迷惑かけてごめん、こんな夜遅くなのに…｣
大貴｢大丈夫、大丈夫だから… おいで。｣
まだ息も整ってないのに彼は私の前で両手を広げ、
戸惑う私に大貴は照れくさそうに笑った。
大貴｢いいから、たまには甘えろって｣
恐る恐る腕の中へ歩くのを焦れったく思ったのか、大貴は私の腕を引っ張って一気に引き込んだ。
大貴｢守ってあげられなくてごめん｣
A｢…、｣
強く抱きしめられて、胸の奥がきゅっと締め付けられた
大貴｢俺なら、泣かせないよ｣
A｢…え？｣
大貴｢俺なら、好きな人を泣かせたりしない｣
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SERI - とても面白いです!(* ´ ▽ ` *) ピンクシーン、楽しみです笑← これからも頑張って下さい!楽しみにしてます! (2018年1月20日 0時) (
レス) id: 2b397c4434 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 新作おめでとうございます。しょくぱんさんの作品を読めて幸せです(*≧∀≦*)伊野尾君が浮気，有岡君の優しさなどでドキドキしております☆頑張ってください(o^^o) (2018年1月18日 20時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょくぱん | 作成日時：2018年1月18日 19時
