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なに。そっちから聞いたくせに。
ぽやぽやっと熱いほっぺたに冷えたグラスを当てる
大貴｢あの時さ…いのちゃんと付き合うってなった時、｣
テーブルに頬杖をついて、大貴がボソボソと話し始める。
考え込んでいたのか言葉の途中で詰まる。
大貴｢いや、やっぱいいわ｣
A｢え、なによそれ。｣
大貴｢今度話す｣
ついていた頬杖がいつの間にか口元に移動していて
表情が読み取れなかった。
大貴｢とりま、そろそろ帰ろ。終電無くなるぞ｣
A｢…うん、｣
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夏なのに夜風は涼しいと感じるのはお酒のせいなのだろうか。
二人で駅へ向かって歩く。
酔いつぶれたおじさん、腕を組んで甘い声を出すワケありそうなカップル、仕事で疲れたサラリーマン。
いろんな人が通るのを、ぼうっと見つめた。
改札をICカードで通り抜け、帰宅ラッシュが終わって人の少ない電車に乗る。
幸いお互いおなじ線で、大貴の家は私の最寄りの2個先。
ドア付近で向かい合うようにたった私たちは自然と目が合った。
ドアにもたれかかる大貴が上から見下ろしてくる
大貴｢…｣
A｢…｣
ジーッと、焦らすような視線。
耐えきれずに私は目を逸らした。
A｢顔になんかついてる？｣
大貴｢いや、別に｣
いつもと違って無愛想に話す大貴。
最寄りの駅へとついたアナウンスが気まづい雰囲気を断ち切った。
開いたドアへ一歩踏み出して振り返った。
A｢今日はありがとう。じゃあ…っね！？｣
手を振ろうとした瞬間、グイッと掴まれバランスを崩して大貴の方へ倒れ込む。
電車の床にぶつかる予定だった私は大貴に抱きとめられていた。
ドアが閉まります。ご注意ください＿＿＿
A｢え、…あ｣
ドアの方は向いていなくても、音で状況はわかる。
家に帰れない。ドアはもう閉まった。
行き先はひとつしかない。
大貴｢まだ帰したくないって言ったら｣
それは少し、困るかも…。
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SERI - とても面白いです!(* ´ ▽ ` *) ピンクシーン、楽しみです笑← これからも頑張って下さい!楽しみにしてます! (2018年1月20日 0時) (
レス) id: 2b397c4434 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 新作おめでとうございます。しょくぱんさんの作品を読めて幸せです(*≧∀≦*)伊野尾君が浮気，有岡君の優しさなどでドキドキしております☆頑張ってください(o^^o) (2018年1月18日 20時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょくぱん | 作成日時：2018年1月18日 19時
