◆13 ページ14
.
結局昨日は考え込んで遅く寝てしまって、起きたら昼に近かった。
大貴からメッセージが数件。
大貴＜おはよ、起きた？＞
大貴＜夜まで寝るつもり？？笑＞
そして、慧から一件。
慧＜思い返してみると、Aといた日はすごく楽しかったし幸せだったよ。俺の中ですごく大事な人だった。よりを戻したくないっていうと嘘になるけど、今度もう一度会って話したい＞
殴られたような鈍痛がした。
こんなに楽しみだった今日が、一気に厄日になった気さえした。
"よりを戻したくないっていうと嘘になる"
昨日もこの人はあの後に他の女の人と交えてたかもしれないのに、こんなメッセージを送れるなんて。
どうかしてる。
既読だけつけて、
大貴には返信をした。
文字を打つ最中。突然きた着信に声が出た。
A｢わ、びっくりした…｣
大貴『おはよー！』
携帯越しに元気な声が聞こえた。
A｢おはよ｣
大貴『せっかくなんだしどっか遊びに行かない？結局会ってから悲しい話しかしてないし！』
A｢いいけど…準備まだしてないよ｣
大貴『じゃあ今から迎えにいくから待ってて！』
待って。まだ布団から出てすらないのに…！！
急いで起き上がって洗面所へ向かう。
ドタバタした朝にちょっぴり幸せを感じた。
.
.
.
ピンポーン
髪を整えて最後の仕上げの服選び。
…をする前に、約束の彼は家へ到着した。
Aの部屋久しぶりだな〜 なんて言いながら容赦なくベッドに座った大貴は通常運転。
あの頃は特に意識してなかったけど、お互い大人になった今。
狭い部屋に二人きりという事実に目眩がしそう。
大貴｢あー服に困ってんの？別に適当でも、｣
A｢せっかく遊びに行くんだし…｣
大貴｢俺はワンピースとか好きだけどなあ。｣
ワンピース、ワンピース。
あまり露出を好まないから微妙なのしか持ち合わせてない…どうしよう
大貴｢ていうか、Aに似合ってればいいよ｣
A｢じゃあ…着替えるよ｣
大貴｢ん、あ、ああ！ごめん。待ってるよ｣
ちょっと前に買ったチェックのワンピースに袖を通して、ドアを開けた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 276人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SERI - とても面白いです!(* ´ ▽ ` *) ピンクシーン、楽しみです笑← これからも頑張って下さい!楽しみにしてます! (2018年1月20日 0時) (
レス) id: 2b397c4434 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 新作おめでとうございます。しょくぱんさんの作品を読めて幸せです(*≧∀≦*)伊野尾君が浮気，有岡君の優しさなどでドキドキしております☆頑張ってください(o^^o) (2018年1月18日 20時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しょくぱん | 作成日時：2018年1月18日 19時
