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大貴｢夏なのに地味に肌寒いね｣
A｢ほんとだね。｣
たわいもない会話を交わして、静かな夜の街を大貴と歩いた。
大貴｢いのちゃんとは、…何とかなった？｣
気まづそうに恐る恐る切り出す大貴に私は答えた。
A｢返事は聞いてないけど…一応。｣
大貴｢…そっか。｣
街灯に少しだけ照らされた大貴の横顔は、少し嬉しそうだった
大貴｢飯、いつ行く？俺明日休みだけど、Aは？｣
A｢私も学校ないよ｣
大貴｢お、じゃあ明日行こうぜ！｣
にかっと笑って私の頭に優しく手を置いた彼は、くしゃくしゃと髪の毛を撫でた。
置かれた手はしばらく経っても離れなくて、心臓がうるさくなって、足並みが止まって。
そのまま大貴の腕は肩を通り、私の手へするりと落ちてきた。
お互いの指がぶつかって、反射的に肩がビクリと震える。
人差し指と中指が優しく絡み合った
指先に神経が集まって熱い。
大貴｢ちょっとの間だけ、…ね？｣
きゅ、っと緩く結ばれた手を見て頷いた。
どくどくと心臓の血の巡りが激しくなる
お互いがお互いを意識してるこの感じがくすぐったくて、久しぶりだった。
慧とも最初はこうだったのにな。
考えれば考えるほど思い出が溢れてきて、目が熱くなって、
大貴に気づかれないように一生懸命繋いだ手に気を紛らわせた。
大貴｢ついたよ、｣
繋がってた指が解かれた
名残惜しく思ってしまって大貴の人差し指を引き止めてしまうのは無意識だった
大貴｢何、寂しいの？笑｣
A｢あ、いや…そういうんじゃ｣
大貴｢飯行く約束したじゃん｣
心なしか赤い耳元。
手のひらで隠された口元。
大貴｢A、｣
かすれた甘い声で私の名前を呼んだ。
心臓がドキンっと跳ねる。
長い睫毛が伏せられて、綺麗な顔が近づいてくるまで数秒。
色っぽい眼差しで私を見つめた後、
耳たぶを食まれ、ぞわっと背中をなにかが駆け巡った。
A｢…っ！｣
大貴｢またね｣
一瞬の出来事の後、彼はゆらゆらと手を振りながら駅へと歩いていった。
ほんのり赤く耳を染めて。
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SERI - とても面白いです!(* ´ ▽ ` *) ピンクシーン、楽しみです笑← これからも頑張って下さい!楽しみにしてます! (2018年1月20日 0時) (
レス) id: 2b397c4434 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 新作おめでとうございます。しょくぱんさんの作品を読めて幸せです(*≧∀≦*)伊野尾君が浮気，有岡君の優しさなどでドキドキしております☆頑張ってください(o^^o) (2018年1月18日 20時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょくぱん | 作成日時：2018年1月18日 19時
