河川敷（2） ページ4
*****
｢…あんた、今何て」
ヒロトは驚いているのか僅かに声が震えていた。
｢…え、だから心配したって。」
もう一度そう言うと、ヒロトは何かを言おうとしたのか、口を開いたがそのまま口を結んでしまった。
(…え、何か不味いこと言ったか俺…)
相手を怒らせてしまったのかと思わず自分の言動を思い返してみるも何も心当たりはない…筈。
｢…だからあんたは駄目なんだ」
唐突に吐き捨てられた言葉に、一瞬、雨の音が止まった──、気がした。
｢……っ、何がだ、仲間を心配しちゃいけないのか」
吐き捨てられた言葉に動揺しているのを悟られたくなく、俯き気味で言い返した。
｢…あんたに心配されても嬉しくねぇ、帰れよ」
｢……」
ヒロトに悪態をつかれ、言い返すに言い返せなくなったしまった。
(…大丈夫、あいつは元からこんな性格の奴だ)
そう何度も何度も唱え、煩くなる胸の鼓動を抑えようとする。いつもはこれで収まるのに、今日は不思議と収まらなかった。
｢…ヒロト、でも皆が心配してるから、帰ろう、な？」
相手の腕を掴み笑顔でそう言う。
上手く繕えてた筈なのに。
｢…離せよ、あんた一人で帰れば良いだろ。無理して笑って皆に合わせて、馬鹿みてぇ。」
"無理して合わせてる訳じゃない"そう言いたかったのに、喉がやけに粘ついて、掠れたような声しか出ない。
｢…俺、あんたのこと嫌いだから」
*****
そう言われてからハッと気づくまで、何十分かかっただろうか。
相変わらず雨は降っていて、いつの間にか辺りは日が暮れていた。
『あんたのことが、嫌い』
雨が降っててくれてよかった。
初めてそう思った。
目元が濡れているのは、きっと雨のせいだから。
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麻衣蘭(プロフ) - 李珠さん» 読んじゃったよ…！…あ、本当？ありがと〜♪後で私も申請するね！あ、可愛い…勿論！頑張ろっ、 (2019年12月16日 18時) (
レス) id: 59f2026080 (このIDを非表示/違反報告)
李珠(プロフ) - 読んだのか…ついに読んだのね…（遠い目）…あ、お気に入り作者に勝手に麻衣蘭ちゃんを入れさせてもらったよ！（てへ、）うん、お互い頑張ろっ（リリカちゃんのノリ） (2019年12月16日 18時) (レス) id: e0dcfda4a3 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - す、素敵…語彙力がちょっと低下してきてるほど素敵…。すぐ読んじゃったよ…。やばい、うん、やばいです。…更新頑張ってね、でも無理は禁物！応援してるよ！李珠ちゃん、これからも宜しくね！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: 59f2026080 (このIDを非表示/違反報告)
李珠(プロフ) - 分かる分かるよ、君だねっ（ｷﾘｯ←）あああありがとう！！！！Sもぎ頑張って良かったよ…！！ファン？私はもう君のファンだよぉぉぉ（うるさい）ありがとう…嘘でも嬉しいよ…明日から学校頑張れる…（） (2019年12月15日 20時) (レス) id: e0dcfda4a3 (このIDを非表示/違反報告)
葩経(プロフ) - 一応言っとくと『д』の人よ。読みましたよ！もうすでに夢中だよ。どうしよ、語彙力なさすぎて前の御方の感想パクリたくなる…。文才あるって凄い、なんかもう文武両道じゃん(←)決死の覚悟でファンになるよ、もうなってる気がするけど (2019年12月15日 20時) (レス) id: 43e7629a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李珠 | 作成日時：2019年12月14日 20時
