第4話：遅刻 ページ5
〜貴方視点〜
『ん･･･。』
カーテンの隙間から差し込む朝日で目が覚める。
ふと枕元にあった目覚まし時計を見る。
なんだ。八時か。
『んん！？八時！？』
綺麗に二度見をして、ベッドから飛び起きる。
急いでフル回転する脳。
髪をとかして制服を着て、鞄を持って家を飛び出す。
大丈夫！まだ二限目の授業には間に合う！
学校に着くと、急いで靴を履き替え、自分の教室へ向かう。
そして勢いよくドアを開ける。
『お、遅れてすみません･･･！』
息を切らしながらそう言う。
先生に丁寧に謝罪をすると、自分の席に向かった。
「あ、天野さん。大丈夫？」
席に着くと、赤倉さんがそう聞いてくる。
大丈夫？何が？
それから少し考えて、意味を理解した私は、
『二限目までに間に合ったからセーフ！』
そう言い、グッドサインを出した。
すると赤倉さんは、
「そっか。」
そう言って少し笑い、授業に戻った。
私はというと、真面目に授業を受けるような気分でもなく、
ゆっくりと流れていく雲を眺めていた。
私は空が好きだ。
何も混ざっていない綺麗な水色。
水色かと思えば、夕日で赤くなったり。
そう姿を変える空を観察するのが好きだ。
隣の赤倉さんを少し見てみる。
やっぱり綺麗に色付いてる。
これは赤倉さんと一緒にいるからだろうか？
それとも･･･。
「天野さん。P64の二行目から読んで下さい。」
考え事をしている時に限って先生は当ててくる。
心でも読んでるのだろうか？
『はい。Emily asked him. 「I want to go to the station, how should I go? 」John answered her question.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。』
「座って良いですよ。」
私が読み終わると、そう言う先生。
言われたと同時くらいに席に座った。
隣を見ても、さっきと体制の変わらない赤倉さんがいるだけ。
でも、"退屈"ではない。
私は先生の授業を聞き流しながら、再び空を眺めた。
英語の授業は好きなんだけど、眠くなるんだよなぁ。
そう思いながら目を擦った。
ふと、私はポケットに手を突っ込んだ。
そこに入っていたものに、私は思わず言葉を漏らしてしまった。
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凌（元無名） - リピしてて今気づいた、、、ぴよまる、、、らびまる？wwwネーミングセンスまで最高！ほんとに楽しい。 (2023年3月30日 16時) (
レス) @page19 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
凌（元無名） - Nearさん神。いるだけで神。ありがとーございます。ほんとに。うん。 (2023年3月30日 15時) (レス) id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
葉月アオイ - アスノヨゾラ哨戒班ッッ！！！ (2022年10月11日 7時) (レス) @page34 id: a196d7dd44 (このIDを非表示/違反報告)
Near - minntoさん» ふふ。気付かれましたか？物語の中に歌詞をねじ込んでいるんですよ！！ぜひ、何の曲の歌詞が入ってるか当ててみて下さい！ (2022年9月8日 22時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
minnto - 、、、、あれ？キミコイ？？ (2022年9月8日 16時) (レス) @page36 id: 199dcd889a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年7月8日 19時
