第12話：花火大会 ページ14
〜貴方視点〜
会場に着くと、かなりの人がいた。
「何か食べたい物とか、行きたいところある？」
『射的やりたい！』
私が元気よくそう言うと、りうらは少し笑いながら射的のところに連れて行ってくれた。
「A、負けないからね！」
『りうら、手は抜かないよ？』
三回分、十五発分の代金を払い、撃ち始めた。
りうら、百発百中と言われた私をナメるなよ･･･！
そう心の中で言いながも、どんどん商品を撃っていく。
隣でもりうらが撃ち続けていた。
どうやらりうらも一発も外していないようだ。
結果、同点だった。
『やるねぇ、もう一回やる？』
「いいじゃん。やろうよ。」
やる気な私達に、射的のおじさんは、
「二人とも勘弁してくれ！景品がなくなっちまう！」
と嘆いていたので、私達は景品は結構ですと言い、その場を後にした。
そのまま道を歩いていると、林檎飴の屋台があった。
「A！林檎飴食べない！？」
『食べる食べる！！』
ちょうど林檎飴を買ったところで、花火のあがる音がした。
「ヤバい！始まっちゃった！早く行こ！」
私は、言われるがままりうらに手を引かれ、人気の少ない穴場に連れて来て貰っていた。
『ぎ、ギリギリセーフ？』
そう言う私。
りうらは笑顔でこう答えた。
「セーフ！」
後ろを振り返ると、そこには神社があった。
お辞儀をして、神社の石段に座り、花火を眺めた。
「ねぇA。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」
『なんて言った･･･？』
花火にかき消されたりうらの声。
私が聞き返すと、りうらは少し寂しそうな顔をして、
「何でもないよ。」
そう笑った。
飴が溶けかけた林檎飴を舐めながら、私はりうらの横顔を見た。
そして、立ち上がり神社にお参りをした。
神様、この幸せがずっと続きますように＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
暫くして、私とりうらは帰路についていた。
『楽しかった。また来年も、』
言い掛けたところで気が付いた。
そっか、りうらは来年、もういないんだ。
「ごめんね。」
りうらは申し訳なさそうに謝った。
『ううん。もっといっぱい思い出作ろうね！』
私はそう言い残し、りうらと別れた。
後ろを向くと、悲しそうな顔をしたりうらが、歩いていた。
私は、声を掛けようか迷ったが、掛けないことにして、家に入った。
『神様の意地悪＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。』
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凌（元無名） - リピしてて今気づいた、、、ぴよまる、、、らびまる？wwwネーミングセンスまで最高！ほんとに楽しい。 (2023年3月30日 16時) (
レス) @page19 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
凌（元無名） - Nearさん神。いるだけで神。ありがとーございます。ほんとに。うん。 (2023年3月30日 15時) (レス) id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
葉月アオイ - アスノヨゾラ哨戒班ッッ！！！ (2022年10月11日 7時) (レス) @page34 id: a196d7dd44 (このIDを非表示/違反報告)
Near - minntoさん» ふふ。気付かれましたか？物語の中に歌詞をねじ込んでいるんですよ！！ぜひ、何の曲の歌詞が入ってるか当ててみて下さい！ (2022年9月8日 22時) (レス) id: d6a0ce7232 (このIDを非表示/違反報告)
minnto - 、、、、あれ？キミコイ？？ (2022年9月8日 16時) (レス) @page36 id: 199dcd889a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年7月8日 19時
