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#73 わかっていたはずだけど ページ26

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「・・・っん・・」





ゆっくりと開ける視界。目に映ったのは明るい光で、少しチカチカと。

――少しの間まばたきを繰り返し、やっと目が慣れた頃映ったのは、電灯の光と、真っ暗な空と、誰かの顔。・・・遠くから聞こえる騒ぎ声が、爽やかな風とともに耳を通った。






「・・ぉっきー・・・・?」


「・・・なんでィ、起きたのかよ」






私を見下ろす彼の顔。・・・・これは、つまり、ひ、膝枕ですか沖田さん。と状況を理解して体温が一気に上昇。私はすぐに起き上がり、火照った頬に手を当てた。






「怪我、してねーか」


「へ・・・」






不意にかけられた言葉に彼の顔を見た。目に映ったのは、ところどころの怪我と破れた服。





「怪我・・・してるのオッキーじゃん・・」





またジワリと涙が浮かんで、彼にぎゅっとしがみついた。無事でよかった、大事にならなくてよかった。・・・そんな思いで頭のなかも胸の中も埋め尽くされ、他のことになんて意識が行かない。

もしも大怪我して死んでしまったらなんて大袈裟なことを考えていた自分が恥ずかしい。・・・オッキーのこと、全然信じてなかった。






「ごめんなさい・・・、迷惑ばっかかけて・・っ」






そしてただひとつ、謝らせて欲しかった。何も出来なかったこと、私をかばって怪我をさせてしまったこと全部全部。本当に、本当にごめんなさい。

・・・・・もう、近づかないほうがいいのかなんてことも考えているほど。






「お前は、俺にこーいうことがあることを知った上で今まで付きまとってきたんじゃねぇのかよ」


「・・っわかってたけど、いざ目にすると・・・」






言って、もう一度ごめんなさい、と。上からは呆れ気味のため息。胸が締め付けられるように苦しい、それくらい申し訳ない気持ちでいっぱいだった。



すると、聞こえたのはため息混じりの言葉。

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御影沙羅(プロフ) - これからも、頑張って下さい!!応援してます! (2015年1月29日 20時) (レス) id: efba3898be (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 御影沙羅さん» 涙してくれたなんて嬉しすぎます・・・・!!・゚・(ノД`)・゚・ ありがとうございます!これからもよろしくお願い致します(*´∀`*) (2015年1月29日 20時) (レス) id: 199452a05e (このIDを非表示/違反報告)
御影沙羅(プロフ) - 何でかわからないけど54話ぐらいから、涙があふれてきてとまらないよぉぉぉ〜!!(涙) (2015年1月27日 22時) (レス) id: efba3898be (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 美咲さん» そそそ、そうですか!?:(;゙゚'ω゚'): そう言って頂けて嬉しいです(*ノωノ)  これからもカッコいい沖田くんがかけるよう頑張りますね! (2015年1月23日 20時) (レス) id: cf9d2254e9 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - あぁ…本当に素敵だと思います。この小説。ドキドキするしキュンキュンする。 (2015年1月23日 20時) (レス) id: 03b867affd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/  
作成日時:2015年1月6日 16時

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