同担さんは拒否！【さとみ】 (ページ3)

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同担拒否 . 2 ページ3

貴方 side

「ふふさとみくん相変わらず笑い方凄いなぁ」

バイト終わり暗い夜道ほとんど何も見えなくて怖いんだけども、今聞いている声だけでそんな事など忘れてしまう。

見た目からは想像出来ないような彼、さとみくんの笑い声は .. なんていうか魔王みたいな？？
そのギャップも大好きなんだけど。

なんてことを考えながらふらふら歩いていると
前を見ていなかった不注意のせいだ、

ﾄﾞﾝｯ

誰かと接触してしまった。
その反動で前に倒れてしまいイヤホンも外れ
放送を続ける彼の声はだだ漏れだ。

だがそんなこと気にしている余裕もなく、
立ち上がろうと顔をあげた瞬間。

『だいじょ .. んﾞん大丈夫ですか？』

風邪を引いているのかと言わんばかりに少し掠れている声が耳に入るのと同時に、その人の顔がドアップで視界に映る。

「きゃっ.. 」

柄にもなく可愛いとも言えないが高い声が漏れてしまい、咄嗟に顔を隠す。

『あ、御免なさいつい心配しちゃって』

あまり悪びれていない様子のこの人は、声からして男性だろうか。そしてその声に聞き覚えがあるのは何故だろう。顔を確認したくても暗闇なのであまりは見えない。

「全然気にしてませんよこちらこそ不注意で申し訳ないです」

ぺこぺことお互い頭を下げていれば何だか可笑しくって、顔を見合わせて笑ってしまう。と、彼は此方に手を差し伸べて立ち上がらせてくれた。
時計を確認した男の人は、

" あ御免なさいこの後用があるので失礼しますね "

そう残してから、去り際

『あとさとみくんの笑い声は大音量で聞くもんじゃないのでおすすめしませんよ～僕も難聴になりつつあるので気を付けてね。』

そう大声で叫んですたすた去っていった
低身長で、
声が掠れ気味で、
無邪気な笑顔と気だるげな対応。

思い出した、________ ころんくん。

頭の中が真っ白で、

さとみくんの放送している声なんて聞こえていなかった

「いやね？俺そろそろ引越ししたいなって思ってるんだよね。..いや喧しいわ誰が野宿だよwww 」

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