好きになっちゃだめ。6

251 北山さんside ページ25

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「お話がしたくて電話したの」









「あー.....そういうのならもうっ

「違うの、今回はほんとに話さなきゃいけないことなの」









「.......なに？」









「あのときキスしたこと、
本当にダメなことしちゃったなって思ってる、
ほんとにごめんなさい...」









「...もういいよ」









「良くないの...！
私、北山くんが前まで自分に惚れてたってこと知って
ちょっと一緒に居るだけで
また好きになってくれるって勝手に思ってた」









……、









「だけど何回か会うと私の気持ちが段々大きくなって
今更もう止められなくなったっていうか...、
北山くんで頭いっぱいになったの...」









「で、勢い余ってキスしちゃった.....ごめんね...」









「ん、わかったよ、わかったから。
.......ありがとな、今まで想い続けてくれて」









...あのとき俺が拒んでたら
こんな事態にはなってなかったし



まずあの日仕事としてっていう理由で
華と会う約束した自分が間違っていた。








そんなんAを不安にさせる要素しかないのに。









藤ヶ谷に妬いてるなんて言いたくないけど
実際イライラしてしまうのは事実で。
だけどこんなことばっかやってた俺が妬いてんだよ、
なんて言える立場じゃない。









...それに華が全て悪いみたいな言い方してるけど
ほんとにごぶごぶだと思う









「華だけが悪いんじゃない、
俺がその場の空気に流されたのが始まりで、
それがいけなかったんだ、ごめんな」









「ううん...そんなことない...
もうこれで連絡も途絶えるから.....
あとね、もう他に素敵なひと見つけたの」









「え？」









「局のスタッフさんなんだけど、
すごくイケメンで優しくて頼りになるの、
北山くん諦めてその人一筋になろうって思う」









「お、おう...がんばれよ...？」









待て、俺は軽く振られたのか？






まぁ華らしいけど、この優しさがあるのが本当の華。

やっと戻ってくれた。良かった。









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「うん、ありがとう。
今までごめんね、じゃあね、ばいばい」








「ありがとう華、じゃあな」









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...モデルもバラエティーも頑張れよ。









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・・・・これでいい、もうやましいことは全て片付いた









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