好きになっちゃだめ。３

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それから1ヶ月が過ぎて、






私は後輩の指導係に、拓也のサポート。



北山さんはバラエティや
もうすぐあるLIVEの打ち合わせやリハーサル。








お互い忙しくてしばらくの間会えてないけど、
電話はいつも忘れずに夜にちゃんとしてくれる








そんなこんなで、7月の中旬に電話してたときのこと。









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「ごめんな、電話しかできなくて」









『北山さんお忙しいですもん、仕方ないです』








「ふふ、会えなくて寂しい？」









『さっ、寂しくなんか……





…ないこともないです…』









「ははっ、俺の勝ち〜」









くぅ〜…！！！





なんか私だけ恥ずかしい思いしてるじゃないですか…！









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「そういうと思ってさ、休みの日が1日だけあんのよ。
Aとどっか行きたいなーって思ってるんだけど」









『ほんとですか！？行きたいです！』









「良かった。それでね、海とかどう？」





『海…』






「だめ？」





『いや、久しぶりに行きたいです！
っていうか行きましょう！！』









今の私の頭の中には、北山さんに会いたい。







それしかないから、行き先なんてどこでもいいの。



会えれば、それでいいの。









「んじゃ、決まり」






『やった！楽しみです！
.. でも北山さん、海なんて行ったら、バレません？』








「海とかは意外にバレないんだけどね。
ただ今回はAいるし、バレたら大騒動になるから
時間ずらしてあんま人がいないとこ行こっかなって
思ってんだけど、それでもいい？」








『全然大丈夫です！』









「じゃあ3時くらいから海は行こ。
んで、それまではドライブしよっか」









『はい！北山さんの運転姿、楽しみにしてますね！』








「あんま見んなよ？俺緊張しちゃうから。
てか、Aの方ばっか見て事故るかもね」








『ちょっと北山さん…///』









うそうそって鼻にかかった声で笑う声を聞くだけで
こんなにも嬉しくなっちゃう。









『あ、いつですか？海行く日』









「3日後」









え…、









『み、みっかご！？！？』








急すぎません…？









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「楽しみだな、初めてのデート」









『デート…///』








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北山さんとの思い出、いっぱい作らなきゃ。






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