好きになっちゃだめ。３

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『やっぱりしないでください…、
すみませんでした…』









「ん、いい子」









そう言って、頭ぽんぽんされた。







ぽんぽんされたあと、
たいぴさんは平然とした顔してご飯食べてるけど、
私はなぜか、お箸を止めてずっとたいぴさんを見てた。









「どした？」








『あっ…///いえなんでもございません…！///』








「信長みたいなこと言わないの。
Aかわいいんだから。」








『っ…！///』








か、かわいい…///







北山さんに言われたことあるのに、不覚にドキッとした。


だけど北山さんのときとはドキッの仕方が違うの。
なんでかな…。









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「なーんでさっきから手が止まってんの。
ほら、早く食べなきゃ俺が全部食べるよ？」









『たっ！食べます食べますっ！！』









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不覚にドキッとしたことは、
本人にも、北山さんにも秘密にしとかなくちゃ。









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『食べましたねー！』








「俺も久しぶりにたくさん食べたよ」







『じゃあお会計行ってくるので先外出ててください！』







「お手洗いとか大丈夫？行ってきていいよ」







『あー…、じゃあお手洗い行ってから払いますね』









そう言って先にお手洗いへ。







たいぴさん、こんな細かいとこまで気を遣うだなんて、
ほんとさすがだ。王子だね。









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『…あれ？』









テーブルにあとから取りに行こうと
わざと置いておいたレシートがない……！！！






…なにやってんのほんとに…









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『すみませーん…レシートなくしちゃったんですけど、
それでも支払い大丈夫ですか？』








「一番奥のお席のお客さまですか？」








『はい…』







「それならお連れ様が今さっき、払われて帰りましたよ？」









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…はい！？









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『え、あ、どうしよっ…
えっとっ、とりあえず…ごちそうさまでしたっ！！』








そう言って外へ猛ダッシュ。









「はは、どしたの？」









『どしたのじゃないですっ！
たいぴさんっ…なんでっ……！！』








短距離だったのに軽く走っただけで息があがってる私。






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