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「…あ、そうだったわ」
『え…?』
「あ、ううん。なんもない。
てか大丈夫?けがしてねーよな?」
『わ、私はなんともないです…!』
「ところでなんでこんなとこ…
『に、二階堂くんはどちらでしょうか…』
「…は?」
…いや、もうタイムリー中のタイムリーだよ。
こんなとこ来てなんでもないです、って言って
返してくれるわけないよね…
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「…ここ人通るから移動しよ」
って、若干冷汗かきながら手を引っ張られて
誰もいない個室…?に移動した。
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「で?今日は何しにきたの?」
『えっとですねー…ははははっ…』
「笑ってごまかさないの」
『あ、北山さんお久しぶりですねっ!
1ヶ月、長かったです…!』
「1ヶ月休んでくださいって言ったの誰だよ、笑。
てかそんなの今答えてほしいんじゃなくて、
何しにきたのって聞いてんの」
なによ…。
ちょっとは俺も寂しかった、って言ってはくれないの…?
私、気を紛らわすために、
色んな思いで休んでって言ったのに。
そんな水に流すみたいに
サラッと話変えなくたっていいじゃない…!
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あと、二階堂くんごめんね。
せっかく秘密ってことにしてたのに、
ライブ始まるまでに約束守れそうにありません…。
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『…実は、』
「俺に秘密で、ライブ来るつもりだったんでしょ?」
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『え…』
「俺に言ったら来ないでって言われそうだったから
二階堂から秘密でチケットとかもらってたんでしょ?」
なんでそれを…
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『まさか二階堂くん…っ』
「あいつは簡単に約束破らねーよ。
ごめん、嘘ついてた」
『…え…?ん…?え…?』
…思考回路停止。
嘘ってなにを?最初から二階堂くんと取り引きしてたの?
でも約束は破らないんだよね?
そもそもなんで本人が知ってるの…?
「居酒屋でさ、俺が寝てたときにその話してたっしょ」
『…北山さんマジシャンみたい…。
なんで知ってるんですか…?』
「そのマジシャン、偽物なのよ。
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…あの日、俺寝てなかった。起きてたよ、ずっと」
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…え…。
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赤ずきん(プロフ) - tama317mitsu917さん» コメントありがとうございます(^^)すごく励みになります!更新がんばりますね!また立ち寄ってください♪ (2016年9月12日 1時) (レス) id: 2bf0fe5ab2 (このIDを非表示/違反報告)
tama317mitsu917(プロフ) - 初めまして、いつも更新楽しみにしています(*^-^*)みっくん大好きで、読んですぐに引き込まれちゃいました《*≧∀≦》更新ガンバってくださいね♪ (2016年9月9日 23時) (レス) id: 497fc04ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかやま。 | 作成日時:2016年8月23日 0時