好きになっちゃだめ。３

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「ん、乗って」





海から出て着替えたあとは、
他の人にバレないように
先に北山さんに車取りに行ってもらって
私は奥の方で待っててそれから合流した。









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…沈黙。









さっきのことがあってから、お互い微妙に距離置いてる…











…私が沈黙破んなきゃ。









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『…北山さん、今日はほんとに楽しかったです！
ありがとうございました』







「俺も海来れてよかったよ、Aと。
…けど、あんま色々と連れて行けてやれなかった、ごめん」









…北山さん…









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…ううん。







…せっかくのお休みを私と一緒に過ごすことを選んでくれて、
私とどっか行きたいって言ってくれて、




それだけでも嬉しいよ。









今日の北山さんの笑顔、キラキラしてた。



テレビの前から観るよりもずっと。









…車の中っていうのもあるから、
運転席と助手席の距離が近い。緊張しちゃう…///









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「あ、A、星出てる。見てみ？」









ふと窓から外の上を見上げると、いくつかの星を見つけた。




『きれい……』









あんまり街灯のないところ走ってるから、
辺りが暗くて見えやすくなってるんだね











「ほら、あれが俺。あん中であれが一番輝いてる」





『ふふ、北山さん自意識過剰ですか？笑』





「たまにはいいでしょ？笑。
んで、あれがA。
俺の星の隣でめっちゃ綺麗に光ってんの」








『きれいですね…ほんとに…』









北山さんってけっこう、ロマンチストなのかもね。














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「A」









『はい？』








片手運転しながら聞いてきた。



もちろん顔は前向いたまま。









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「俺、明日から東京にいないんだわ」









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『…え？』









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「ライブ。
初日福岡でさ、当日の3日前からリハーサルなんだよ。
で、その3日前が明日」









…そう、だったんだ…。





じゃあもしかしてまた…っ、









そういうことですか…？って顔して北山さんの顔を見る






そしたら向こうもこっち向いて









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「…またしばらく会えない」









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…そう言った。






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